シーズン最終戦でJ1残留を決めたアルビレックス新潟。今シーズンは松橋監督の「てっぺんを目指す」という言葉でスタートしました。その“てっぺん”にあと一歩まで迫ったYBCルヴァンカップ、そして今シーズンを振り返ります。

■「みんなで力合わせて」地域も巻き込み目指した“てっぺん”

12月9日午前に開かれた総括会見で、最終節でJ1残留を決めた心境を問われた松橋監督。

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「何か、ホッとした…というか。でも、ホッとしたからといって、ソファーにドーンと座るようなこともなく、家に帰ったら、すぐ荷ほどきをして、片付けをしてと、いつもと全く変わらない自分がそこにいた」

残留を淡々と受け止めたと振り返りました。

【アルビ 松橋力蔵 監督(1月)】
「今年はてっぺん目指します」

クラブ史上初のタイトル獲得へ、“てっぺん”を目指した今シーズン。

その言葉通り、アルビはYBCルヴァンカップの決勝に進出。タイトルには届きませんでしたが、東京・国立競技場に詰めかけた6万2500人の観客の記憶に残る熱戦を演じました。

松橋監督は9日、自身がシーズン当初に発した“てっぺん”という言葉に言及。

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「みんなでそこに向かっていきましょう、我々はみんなで集まって、力を合わせてやっていく。その強みが地域全体にあると思う」

■貫いた“スタイル” 残留争う中で不安も…「選手たちに救われた」

上越新幹線の臨時列車が出るなど、新潟全体を巻き込むムーブメントを起こしたルヴァンカップ。その一方で、並行するリーグ戦では結果を出せず、同時に戦いを進める難しさを感じたといいます。

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「ゲームの終盤は、決勝戦と残留争いみたいなところで、どこかで気持ちの安定、どこに寄りかかったらいいかみたいな不安定感というのは、少なからずともあった」

こうした中でも“パスをつなぐスタイル”を貫いたことについては。

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「『俺は(スタイルを)変えない。絶対に変えない。変えるくらいならやめる』と(選手に)言った記憶がある」

新潟のスタイルに周囲からも期待されている「おもしろさがあった」と述べた松橋監督。最後まで残留を争う中で、選手たちに救われた場面も多かったといいます。

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「本当に朝早くからみんな来て、そういう不安な気持ちを払拭するかのように、本当に集中しながらやってくれる、その姿が印象に残っている。そういう意味でも、彼らのその姿に救われた部分は大きかった」

来シーズンについては、クラブからの続投オファーを認めた上で…

【アルビ 松橋力蔵 監督】
「いま、この時点でお話しできる状態ではありません、僕自身」

松橋監督がもう一度、新潟でてっぺんを目指すのか…その去就も注目されます。

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