■フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル(日本時間6日、フランス・グルノーブル)

GPシリーズの成績上位6名が出場できるGPファイナルが開幕。女子シングルで2連覇を狙う坂本花織(24、シスメックス)はジャンプのミスが響き、ショートプログラム(SP)63.98点で4位スタートとなった。

今大会、日本勢は史上最多の5人が出場。フランス杯と中国杯を制したアメリカのアンバー・グレン(25)と表彰台をかけて競い、ショートはアンバー・グレンが70.04点で首位に立った。

坂本は今季GPシリーズは第2戦のスケートカナダ(10月)と第4戦のNHK杯(11月)で優勝し、ファイナルの切符を獲得。

最終滑走の坂本は、冒頭のダブルアクセルを落ち着いて決めると、続く3回転ルッツも着氷。だが後半の3回転フリップ-トウループのコンビネーションで、2本目のトウループでバランスを崩し転倒。演技後は右手で顔を押さえ厳しい表情となり、ジャンプのミスを悔やんだ。NHK杯では今季世界最高の78.93点をマークしたが、今大会はトップと6.06点差で追う展開となり、フリーで逆転の優勝を目指す。

初出場の千葉百音(19、木下アカデミー)はルッツートウループの連続3回転など、大きく崩れることなく69.33点で2位スタート。昨季GPファイナル3位の吉田陽菜(19、木下アカデミー)が64.23点で3位。

トップバッターの初出場・松生理乃(20、中京大)は62.63点で5位、7大会ぶり出場の樋口新葉(23、ノエビア)は61.61点の6位。ともに3回転ルッツで転倒するなど得点が伸びず、フリーでの巻き返しを狙う。

アンバー・グレンは大技の3回転アクセルを着氷させると、3回転フリップ-トウループのコンビネーションで減点となるが、躍動感のあるプログラムを披露。唯一70点台をマークし首位スタートを切った。フリーは7日に行われる。

【女子SP結果】
1)アンバー・グレン 70.04点
2)千葉百音 69.33点
3)吉田陽菜 64.23点
4)坂本花織 63.98点
5)松生理乃 62.63点
6)樋口新葉 61.61点

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