オリンピックでも注目されたスケートボード界に、ものすごい選手がいるんです。
神戸市出身の10歳、小学4年生の天才少年・河上恵蒔(かわかみえま)君。取材すると、驚きの連続でした。
さっそうと登場したのは10歳の小学4年生、河上恵蒔(かわかみえま)くん。
えま君がやっているのは、U字型のコースを滑り、技を競うスケートボードの「バーチカル」。オリンピック種目の「ストリート」や「パーク」と並び本場アメリカでは大人気です。
■10歳で3つのギネス世界記録を達成
ことし6月、アメリカで行われた大会「トニー・ホーク・バート・アラート」に出場した、えま君。ここで、とんでもないことを成し遂げます。
【実況】「歴史的瞬間だ」
プロでもできる人が少ない2回転半する大技「900(ナインハンドレッド)」を、続けて3回も成功させ、ギネス世界記録を樹立。
さらに、世界最高峰の大会「Xゲームズ」に史上最年少(9歳294日)で出場し、こちらもギネス世界記録に。
また、1分間に13回のバックサイド540(1回転半)を成功させたギネス世界記録も認定され、3つのギネス世界記録を達成したのです。
■世界を驚かせたスゴ技「900」は「2日」でできるようになった
実際に競技を行うコースの上に立ってみると…
【橋本和花子キャスター】「ここ直下なんですよ、90度。これは下から見ているよりもとんでもないですね」
そして、世界を驚かせたスゴ技「900」を間近で見せてもらいました。とにかく大迫力で、見ているだけなのになぜか、浮遊感を感じて、冷や汗をかきました。
これをさらっとやってのけるえま君、かっこいいです。
【橋本和花子キャスター】「どれぐらいの期間をかけてできるようになったのですか?」
【えま君】「あれは2日です」
【橋本和花子キャスター】「2日?2年じゃなくて…」
【橋本和花子キャスター】「難しい技に挑戦するときは怖い?」
【えま君】「やっぱり怖いです。気合と根性が必要」
板の上に乗るだけでも難しいスケートボードを軽々と乗りこなす小学4年生。
2歳11カ月で自転車に乗れるほど、バランス感覚が抜群だった、えま君。
4歳でスケートボードと出会うと、新しい技ができた時のうれしさに夢中になりました。
そして、なんと7歳の時に、「900」を成功。
■記録を出したごほうびはおいしい「ホッケ」
【橋本和花子キャスター】「すごい記録を出したときは、ごほうびもらったりしますか?」
【えま君】「小さい頃におもちゃとか買ってもらった。最近はおいしいごはん食べに行ったりとか」
【橋本和花子キャスター】「何食べに行ったの?」
【えま君】「ホッケとか。お魚の」
【橋本和花子キャスター】「え、ホッケ?渋い」
そんな、えま君と二人三脚で歩むのは、スケートボードは未経験の父・竜平さんです。
【えま君の父・竜平さん】「痛みに強いとかあるかもしれない。あと根性がある。メンタルスポーツなので、一見難しいなと思うことにもチャレンジして、何とか乗れるようにしちゃうのがすごいかな」
■パリ五輪の堀米選手を見て「いつか絶対俺もやってみたい」
【橋本和花子キャスター】「スケートボードは東京、パリのオリンピックに種目は違うけどあったじゃないですか。あれは見ていましたか?」
【えま君】「いやーもう、堀米雄斗さんがラストで決めたときに『うわ、やばい』って思ったり、『これはいつか絶対俺もやってみたい』と思った」
10歳にして視線はすでに世界へ。えま君の大冒険はもう始まっています。
【橋本和花子キャスター】「えま君にとってスケ-トボードとは何ですか?」
【えま君】「スケートボードは将来ほとんど『職・仕事』です」
【橋本和花子キャスター】「何歳ぐらいまでやりたいですか?」
【えま君】「できればおじいちゃんになるぐらいまで」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年12月2日放送)
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