「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日、都内のホテルで行われ、パ・リーグ投手部門で受賞のL.モイネロ(28、ソフトバンク)を除く17選手が登壇した。
セ・リーグの投手部門では菅野智之(35、巨人)が受賞。菅野は今季最多勝となる15勝を挙げ最高勝率.833をマーク、投手二冠に輝き、4年ぶり5回目の受賞となった。菅野は今オフに巨人から海外FA権を行使しメジャー挑戦を表明。「ステージは変わりますけどやるべきことは変わらないと思うので、どこに行っても守備であったりとか投げる以外のところを評価してもらえるように頑張っていきたい」と次の舞台を見据えた。
捕手部門では26年ぶりの日本一となったDeNA・山本祐大(26)が初受賞。独立リーグ出身の選手としては全ポジション含め両リーグ通じて初の快挙となった。山本は「捕手で評価されることは僕の中ですごく嬉しいことですし、幸せなことだなと思ってます」と話し、「終盤怪我で離脱してしまったのもあるので、来シーズンは1年間しっかり戦い抜ける体をこのオフシーズンから作っていってまた活躍できるように頑張っていきます」と意気込んだ。
両リーグ通じての最多得票は232票を獲得した吉川尚輝(29、巨人)。リーグトップの守備率.994を誇り、今回が初受賞となった。「本当にたくさんの票を入れてくださって感謝してますしびっくりもしましたし嬉しくも思います」と喜びを口にした。
遊撃手部門で元阪急・大橋穣と並びパ・リーグ最多タイと最長タイ記録となる7年連続7回目の受賞となった西武の源田壮亮(31、西武)。「毎年目標にしているので、受賞できて嬉しい。数字だったりとかっていうのは確認もしますし今シーズンもちょっと勿体ないミスもしてるので、そこの精度はまた練習してあげていきたい」と振り返った。
セ・リーグ初受賞は捕手・山本祐大(26、DeNA)、二塁手・吉川(巨人)、遊撃手・矢野雅哉(25、広島)。パ・リーグ初受賞は投手・L.モイネロ(28、ソフトバンク)、一塁手・山川穂高(32、ソフトバンク)、二塁手・小深田大翔(29、楽天)、三塁手・栗原陵矢(28、ソフトバンク)、外野手・周東佑京(28、ソフトバンク)となった。
ヤクルトからは2年連続、ロッテ、オリックスは2020年以来の選出無しとなった。
<受賞者一覧>
■セ・リーグ
【投手】
菅野智之(35、巨人)93票※4年ぶり5回目
【捕手】
山本祐大(26、DeNA)217票※初受賞
【一塁手】
岡本和真(28、巨人)189票※初受賞(三塁手で過去2回受賞)
【二塁手】
吉川尚輝(29、巨人)232票※初受賞
【三塁手】
坂本勇人(35、巨人)168票※初受賞(遊撃手で過去5回受賞)
【遊撃手】
矢野雅哉(25、広島)218票※初受賞
【外野手】
近本光司(30、阪神)187票※4年連続4回目
岡林勇希(22、中日)190票※3年連続3回目
秋山翔吾(36、広島)211票※初受賞(パ・リーグで過去6回受賞)
■パ・リーグ
【投手】
L.モイネロ(28、ソフトバンク)76票※初受賞
【捕手】
甲斐拓也(32、ソフトバンク)197票※2年ぶり7回目
【一塁手】
山川穂高(32、ソフトバンク)176票※初受賞
【二塁手】
小深田大翔(29、楽天)156票※初受賞
【三塁手】
栗原陵矢(28、ソフトバンク)217票※初受賞
【遊撃手】
源田壮亮(31、西武)145票※7年連続7回目
【外野手】
辰己涼介(27、楽天)220票※4年連続4回目
万波中正(24、日本ハム)211票※2年連続2回目
周東佑京(28、ソフトバンク)219票※初受賞
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