新潟県教育委員会は11月26日、中越地方の高校の40代の男性教師が部活動の全国大会で、登録されていない生徒を出場させて失格処分を受けるなどの不正行為を行ったとして、男性教師に対し減給3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。男性教師は大会前日に不正行為に気付いていたものの、そのまま登録されていない生徒を出場させていたといいます。

11月26日付けで減給3カ月（10分の1）の懲戒処分を受けたのは、中越地方の高校の40代の男性教師です。

男性教師は今年8月、インターハイの競泳競技で、登録されていない生徒を出場させ、その結果、チームは失格となりました。

また、男性教師は「他の人から報告が入っていると思っていたので、自分では報告しなくていいと思っていた」として、失格されたことを学校側に伝えていませんでした。

県教育委員会によりますと、競技終了後に見ていた人から「違う生徒が出ている」と大会本部に指摘があったことから不正行為が発覚。そのまま大会本部から失格を言い渡されたということです。

これにより、部活動の３年生は最後の大会を”失格”で引退することになったといいます。

失格を言い渡されてから1週間後に、大会本部から学校側に報告があったことで学校側はこの失格行為を認知。

すぐに県教育委員会に報告すると共に、男性教師に聞き取りなどを行ったということです。

県教委の聞き取り調査によりますと、新型コロナウイルスが流行していた当時、大会本部は急な感染による影響などを考慮し、登録選手の変更なども柔軟に受け入れていて、男性教師は新型コロナの流行が収まっていた今年の大会でも「あとで調整ができる」と誤って認識。

登録していない選手に対して「あしたの競技に出るぞ」と話し、準備をするよう指示を出したといいます。

しかし、競技前日に大会本部とのやりとりの中で、男性教師は登録していた選手を柔軟に変更できないことに気付いたものの、男性教師は「自分のミス、認識の誤りで『出すぞ』と言った選手に『やっぱり出られない』とは伝えられなかった」と説明したということです。

男性教師は今回の不正行為について「自分の行った不正行為の重大性、悪質性を理解し、反省している」とコメントしています。

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