パリオリンピック™で日本陸上界の歴史を変えた二人は順天堂大学の同級生として共に汗を流した二人でもあった。男子110mハードルで日本人初の決勝進出(5位入賞)を果たした村竹ラシッド(22)。同じく史上初、トラック種目で2大会連続入賞を果たした男子3000メートル障害(8位入賞)の三浦龍司(22)。順天堂大学の同級生として共に汗を流した二人は卒業後、ともに陸上界のエースとして活躍を見せている。
番組キャスター・高橋尚子(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)が世界舞台で活躍する二人に独自で迫った。
パリ五輪決勝の舞台 二人の思いは
場所は大学時代から三浦選手が通っている飲食店にて和やかにインタビューを開始した。
Q(高橋尚子):
パリ五輪は予選も決勝も難しいレースだったのか?
三浦龍司:
僕の中ではやっぱりレースプランはあったんですけど、やっぱそうならない、そう理想にはならない事がほとんどの、常々だと思うので、そこである程度出来たというよりか、これまでの海外遠征でアップダウンのあるような揺さぶりのあるレースを経験できたからこそ、後半にちょっと残ってたりとか、スパートが出来るようになったと思う。
場数を踏めたその3年間の経験があの決勝では出たのかなと思ってます。
Q:村竹選手は5位で
村竹ラシッド:
メダルまでもうちょいだったって考えると…もちろん、決勝ちゃんと勝負できたっていう部分でちゃんとその成績、5位という成績をおさめられて良かったなっていう部分もある。
だけれども、メダルまであともう一歩だったって考えると、ちょっと今、悔しい思いの方が大きいかなと思います。
「ラッシー」と呼ばれてます
お互いに切磋琢磨する存在。気になる“普段”はどんな関係性なのか。
Q:お互いにどうやって呼び合っているのか?
三浦:
(村竹選手を)「ラッシー」って、呼んでます
村竹:
「ラッシー」って、呼ばれてます。僕は(三浦選手を)「龍司」ですね。ずっと呼ぶときは「龍司」。
この日、心理テストを実施して貰い、物事の判断タイプが明らか?となった。
三浦選手は思考型タイプであり、村竹選手は直感型タイプとお互い、違ったタイプとなった。
ここで、村竹選手がパリ五輪110mハードル決勝に登場する際に話題となった、人気漫画にちなんだ決めポーズの秘話も明かされた。
Q:あれはいつから決めてたんですか?
村竹:
前日の夜ですね。せっかく決勝だし、何かやってみるかって考えてやりました。
三浦:
さすが直感型!
東京2025世界陸上 ともに“メダル”を目指す
まさに直感型でサービスに応える村竹選手と、笑顔で見守る思考型の三浦選手。種目も考え方も違う二人だが、世界の場で目指すものは一緒だった。
三浦:
東京開催ということですごく特別感もありますし、東京オリンピックを経て、東京の世界陸上…やりやすい環境にはなると思うので、力を出しやすくなってくると思う。
そこでやっぱり、ある程度の成果だったりとか結果っていうのは、自分自身でもこだわって出していきたいなと思う。
そこは一つ、“メダルと自己ベスト”という所かなと思っています。
村竹:
“メダル獲得と12秒台“”です。まだ12秒台は日本選手の誰も出してないですし。今までの試合、世界陸上とかオリンピックのテレビを見ていると12秒台を出したらメダルもしくは入賞が堅いという感じなので。
12秒台を出してメダルを獲れたらと思います。
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