秋季キャンプ “充実の証”　末包昇大（広島カープ）新井監督の愛＆ハードな練習でも笑顔まく28歳

広島カープの秋季日南キャンプ（11月4日～20日）は、選手たちの表情からも充実した “鍛錬の秋” になったようだ。

RCC野球解説者　天谷宗一郎さん
わたしのころとは違って、今は日数的には短くなっているんですけれども、密度は濃いなっていうのをすごく感じます。

青山高治キャスター
天谷さんは、今回のキャンプの映像を見ながら「これはきつい」「これ、しんどい」とずっと言われていました。

天谷宗一郎さん
そうですね。要所要所で厳しい練習でメリハリがすごく効いているなって感じます。

田村友里キャスター
バットも降りまくっていました。

天谷宗一郎さん
はい。ここで日南にいる石田充アナウンサーを呼んでみたいと思います。石田さん。

石田充アナウンサー
実りの秋を取材しにまいりました。このキャンプ、とにかく天候も暖かくて、午前中から気温20℃を超えて、日差しもまぶしかったったんです。ただ、わたし、午後5時台のスポーツコーナーで一つ間違ったことをお伝えしていたんです。「選手たちの影が長くなるまで練習続きました」とリポートしたんですけど、そこからさらに山のかげに太陽が隠れて日陰の中でも選手たちは長い時間、練習をしていました。このキャンプに詳しい方にきょうは特別にお越しいただきました。

広島カープ　末包昇大選手
よろしくお願いします

石田充アナウンサー
宿舎の部屋ですけれども、来ていただきました。ありがとうございます。キャンプはいかがですか？

末包昇大選手
はい。量をたくさんできて、充実のキャンプとなっております。

石田充アナウンサー
その証が、手のひらということで…

末包昇大選手
いや、もうピークはもう超えたので…

石田充アナウンサー
天谷宗一郎さん、これがピークを越えた手のひらということなんですけれども…

天谷宗一郎さん
だいぶ仕上がっている手のひらですね。

末包昇大選手
じょうぶにはなりました。もともと、こことこのあたり（手のひら下部と親指の根元）にやけどみたいな感じに…。あとはこのライン（指のつけ根）に小さいのがいっぱいあって。

石田充アナウンサー
ある意味、ピークは過ぎたんですけれども、疲れた体でがんばろうと。では、このキャンプについてうかがっていこうと思います。キャンプ中の末包さんのスケジュールを書いていただきました。一日の動きです。前日の午後10時に寝て、午前7時に起きる。9時間ぐらい、しっかり寝て、午前8時に球場入りなんです。それできょうも練習が終わったのは？

末包昇大選手
午後6時までですね。

石田充アナウンサー
1時間前はまだ球場にいたっていうぐらい、ハードスケジュールなんですけれども、気になるのは午後6時から10時に寝るまで何をされていますか？

末包昇大選手
これは、お風呂上がりにちょっとストレッチをやったり、家族と電話したりですね。

石田充アナウンサー
家族と離ればなれですもんね。お子さまが…？

末包昇大選手
まだ2歳半とかなので、はい。ようやく、しゃべれるようになっているって。いっぱい、しゃべっています。

石田充アナウンサー
「パパ、早く帰ってきて」みたいな感じですか？

末包昇大選手
そんな感じです。はい（笑）

石田充アナウンサー
ただ、これを見ると、やっぱり練習が非常に長くて、しかも、その練習がことし、かなりスイング量が増えていますよね？

末包昇大選手
そうですね。量だけでいうと、去年の倍、3倍ぐらいは全然…

石田充アナウンサー
3倍！

末包昇大選手
はい。

石田充アナウンサー
レポートをそれぞれキャンプ前に出されたということなんですが、末包さんはどういったことを書かれたんですか？

末包昇大選手
ぼくはシーズン中に出た課題と、なんて言うんですかね、「自分のこのシーズンでの役割をもっともっと来シーズンはこうしていきたいです」っていうことを書きました。

石田充アナウンサー
それを見て、首脳陣はいろいろアドバイスをするんですけれども、きょう（11月18日）、グラウンドでこういった様子が見られました。守りの練習だったんですが…

末包昇大選手
（笑）

石田充アナウンサー
ボールを転がしているのは？

末包昇大選手
新井監督ですね。

石田　充アナウンサー
新井監督がボールを転がす中で、最後の一球がどこまで行くのか…

広島カープ　新井貴浩監督（練習中）
「（ボールを転がしながら）がんばれ！」

末包昇大選手（練習中）
「ああっ！　よっしゃ、これでゴールデン（・グラブ賞）。来季はゴールデンよ」

石田充アナウンサー
ゴールデン・グラブ賞、この守りでいけると？

末包昇大選手
（笑）いや、一緒に矢野（雅哉）もやっていたので。それにやっぱり奮起したというか、はい。ぼくも絶対っていう気持ちで…（笑）

石田充アナウンサー
末包さんの周りには厳しいキャンプなんですが、笑顔も増えるんです。その一つ、ちょっと持ってきていただいたものがあります。末包さんが練習中に着ているのが、くすっと笑えるTシャツなんです。

田村友里キャスター
（Tシャツに「ひたむきに練習中」の文字）かわいい。いろいろ、あるんだ。

末包昇大選手
（「明日、休みます」と書かれたTシャツを見せる）

石田充アナウンサー
（笑）これは、このキャンプのために用意したんですか？

末包昇大選手
はい。このキャンプのために。

石田充アナウンサー
あとは？

末包昇大選手
（「高卒新人4番　プロ初安打（球団史上初）」とデザインされたTシャツを見せる）

石田充アナウンサー
これは、球団が出している記念Tシャツですよね？

末包昇大選手
仲田侑仁の初ヒットの。

石田充アナウンサー
最終戦のこれは、どうされたんですか？

末包昇大選手
これも買いました、自分で。

石田充アナウンサー
球団が出しているTシャツを自分で買って、そでを切って、キャンプで使われているということ。これを見ているだけで、末包さんの人柄も伝わってくるわけです。天谷さんは、末包さんに聞きたいことはありますか？

天谷宗一郎さん
キャンプにはテーマを持って入ったとおっしゃっていましたけれども、ここまでどうでしょう。順調に消化できていますか？

末包昇大選手
そうですね。自分の中での “課題” にしっかりと向き合って、いろんな方と話しながら、いい方向に向かっていると思います。

天谷宗一郎さん
残りのキャンプでやっておきたいことがあれば、教えていただきたいんですが…

末包昇大選手
最後のまとめみたいな感じにぼくの中では入っているので、それを最後の2日間でしっかりとまとめ切って終わりたいなと思います。

天谷宗一郎さん
最後に “課題” っていうのをちょっと教えてもらえたら…

末包昇大選手
課題は、スイングが自分の場合はちょっと横振りになってしまうことがあるので、それをもう、なくすっていう形の矯正をやっています。

石田充アナウンサー
課題を克服しながら、ぜひ、来シーズンはこういう記念Tシャツが末包さんのものでたくさん販売されるシーズンになればと思っています。ぜひ、この “実りの秋” を来シーズンにつなげていただきたいと思います。きょうは本当にお疲れのところ、どうもありがとうございました。早く、ご家族と電話してください。お部屋にどうぞ…