■男子ゴルフ・カシオワールドオープン 第3日(23日、高知県・Kochi黒潮カントリークラブ、7350ヤード、パー72)
秒速4mの強風が吹き荒れ多くの選手が苦しめられた中、大会ホストプロの石川遼(33、CASIO)が、この日ただ一人、ノーボギーのラウンド。首位に1打差と迫る3位タイで3日目を終えた。
首位のソン ヨンハン(33、韓国)と3打差の4位タイからスタートした石川は、グリーン上で苦戦を強いられ前半9ホールを全てパーで折り返す。スコアを伸ばせず我慢のゴルフが続いたが、10番パー5、セカンドショットをグリーン奥のエッジまで運ぶと、この日初めてのバーディを奪った。その後もチャンスにつけるもののパットを決めきれず、奪ったバーディは10番での1つにとどまったが、3日連続のノーボギーをマークし、首位と1打差に迫る3位タイに浮上。石川は直近4勝を逆転で制しており、大会初制覇へ最高の位置で最終日を迎える。
ホールアウト後、石川は「今までで一番難しい日に感じましたし、難しすぎて組の会話もすごく少なかったっていう感じで、土砂降りみたいなそれくらい難しいコンディション、風でやりました」と、強風の中でのラウンドを振り返り「明日に向けて、いいフィードバックもありましたし、この風で自分のゴルフは悪くならなかったんで、そこは良かった」と口にした。
2009年以来15年ぶりの賞金王獲得へ、逆転優勝を目指す石川は「どの位置で回るにしても、最後のハーフであり、最後の3ホールであり、優勝争いの中にいられるように頑張りたいと思う。明日の前半の時点ではまだ展開も全然読めないと思いますし、最後まで分からないと思うので、諦めずにやりたい」と、意気込んだ。
賞金王を巡る争いは大混戦の様相に。賞金ランキング3位の今平周吾(32、ロピア)は、6バーディ、1ボギーで、この日のベストスコアに並ぶ「67」。26位タイから6位タイへと一気にジャンプアップ。同1位の平田憲聖(23、ELECOM)は、4バーディ、4ボギーとスコアを伸ばせず28位タイ。同2位の金谷拓実(26、Yogibo)も5バーディ、5ボギーと平田を突き放せず、17位タイで3日目を終えた。
【カシオワールドオープン第3日】
1位 ー12 ソン ヨンハン、マイケル・ヘンドリー
3位 ー11 石川遼、上井邦浩、清水大成
6位 ー10 今平周吾、岩田寛
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17位 ー7 金谷拓実、他10名
28位 ー6 平田憲聖、他4名
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