秋の日本一をかけた明治神宮野球大会が20日、東京の神宮球場で開幕し、17年ぶりに秋季近畿大会を制した東洋大姫路(兵庫)が第1試合に登場、聖光学院(福島)に10―0の5回コールドで勝利して2回戦進出を決めた。

東洋大姫路は創部61年目で、明治神宮大会の初勝利となった。

東洋大姫路は1回裏、2死1、2塁のチャンスを作ると、5番・高畑知季内野手(2年)が左翼ポール直撃の3点本塁打を放ち先制。

その後も打線がつながり計10安打10得点。投げては先発したプロ注目の最速147キロ右腕・阪下漣投手(2年)が、聖光学院打線を5回2安打無四球無失点に抑える好投を見せた。

就任3年目の岡田龍生監督(63)は、「(打線に関しては)びっくりしている。県大会も厳しかったので。打つべき球を振っているし、バットもだいぶ振れるようになってきた。」と話した。

また、阪下投手については、「寒かったから球速は出なかったけれど、きちんと放れていると思う。」と評価した。

阪下投手は、「(神宮球場は)すごく景色が良くて、観客も多くて、楽しんで投げられた。雨の影響で、球は少し抜けたりもしたが、その中でもしっかり低めをつくことができた。自分の投球スタイルは制球力で、コントロールは誰にも負けない自信がある。その自信を神宮球場でも体現できたと思う。」と好投を振り返った。

東洋大姫路は22日の2回戦で、二松学舎大付(東京)と対戦する。(取材・文MBSアナウンサー金山泉)

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