広島カープ、秋の日南キャンプは残り2日。19日は、最後の紅白戦が行われました。

石田充 アナウンサー
「日南の天福球場は、きょうも朝9時から打球音が響いています。メイングラウンドでは本当に選手たち、数多くスイングをしているわけなんですが、打球音が響くのはメイングラウンドだけではないんです。緑の屋内練習場からも打球音は聞こえます。バットを振っているのは、紅白戦で4番を務める期待の若鯉2人です」

白組の4番を務めるのは、ことしは初の開幕スタメンも打率1割台とブレークとはならなかった21歳の 田村俊介 。

キャンプではタイミングの遅れない、コンパクトなスイングを模索しています。

もう1人の4番は、3日前に24歳になった 林晃汰 。

課題だったストレートへの対応力を上げ、キャンプ序盤は結果を残しましたが、終盤の今、低めの変化球に手が出てしまう状況に陥りました。

広島カープ 林晃汰 選手
「秋季キャンプでやってきたものをしっかり出せるようにやっていきたいなと思っています。ヒットを打ちたいです。ヒット打ちます」

午後から行われたキャンプ最後の紅白戦。奪三振ショーを見せたのが、紅組先発の 常廣羽也斗 でした。このキャンプ好調の 中村奨成 をカットボールで見逃し三振に切って取ると、新たな武器チェンジアップは封印しながらも、ほかの変化球を生かすピッチング。

課題としている「ストレートの質はよくなかった」と振り返りましたが、集大成となる実戦で2回を投げてノーヒット、5つの三振を奪いました。

常廣羽也斗 2回 球数40 与四球2 奪三振5 失点0

一方、野手ではレベルアップを誓い、志願でキャンプに参加した 矢野雅哉 が、“さすがの存在感” を見せます。

ヒットの後はシーズンさながらのヘッドスライディングで盗塁、そして、さらに自らすきを突いて一気にサードへと、すばらしいプレーを見せます。守りのタイトルを取った男は、打って走って真のレギュラー定着を目指します。

そして、来シーズンこそブレークが期待される林と田村はそれぞれ3打数ノーヒットに終わりましたが、首脳陣は結果よりも内容を重視し、オフの自主トレにもつなげてほしいと先を見すえていました。(白組 1-1 紅組 8回表まで)

秋の日南キャンプは、あす20日(水)で打ち上げとなっています。

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坂上俊次 アナウンサー
ほかにも 玉村昇悟 投手も評価が高いようで、新井貴浩 監督も「今回、参加している中で一つ抜けている。バッターとの勝負ができている」という話でした。それと常廣投手。新井監督の口からも春の2025年キャンプ、1軍スタートを明言するような言葉も出ました。非常に楽しみです。

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