MLB機構は15日、メジャー版のベストナインにあたる「オールMLBチーム」を発表した。ドジャースの大谷翔平(30)は指名打者部門で「ファーストチーム」に選出され、2年連続3度目、先発投手部門のカブス・今永昇太(31)は「セカンドチーム」に選出された。外野手部門のカブス・鈴木誠也(30)は受賞を逃した。

「オールMLBチーム」は年間を通して活躍した選手を選ぶ“オールスター”で、今年が6回目。ファン投票50%と、メディア関係者や元選手などによる投票50%で決まる。

ア・ナ両リーグの区別なくファーストチーム、セカンドチームを選ぶ。最終候補に選ばれた選手の中から、各ポジションの上位が「ファーストチーム」、下位が「セカンドチーム」として選出される。「ファーストチーム」「セカンドチーム」共に、投手は先発5人とリリーフ2人、外野手は3人、DHとその他のポジションは1人ずつ、各16人が選ばれる。

今季は右ひじ手術の影響で打者に専念すると休養日は3日のみで159試合に出場、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁とメジャーキャリアハイをマークし、メジャー初の「50本塁打・50盗塁」の“50-50”を達成。日本人選手史上初、本塁打と打点の“二冠王”に輝いた。大谷の54本塁打はドジャース新記録(これまでは49本)。130打点は松井秀喜氏が保持していた日本人最多(116)を上回り、59盗塁もイチロー氏の記録(56盗塁)を塗り替え、いずれも日本人最多と、打者に専念した1年は記録的な数字を残した。

「セカンドチーム」に選出されたカブス・今永はメジャー1年目の今季、29試合に登板して15勝3敗、防御率2.91。ローテーションの一角としてほぼ1年間活躍し、チームも今永の先発試合では23勝6敗と大きく貯金を作った。

4月には開幕から無傷の5連勝をマークし、月間最優秀新人に選出。オールスターにも選出されて、1回をパーフェクトに抑えた。米メディアが高く評価しているのは与四球の数、29試合の​​先発で与四球はわずか28個、先発試合が20試合以上で試合数より与四球が少ないのはカブス史上6人目となった。

また、勝利数、防御率、先発登板数、投球回数、奪三振数、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)などほぼ全ての統計指標でカブスの先発投手の中でトップとなった。受賞式に参加した今永は黒のスーツで登場、会場でも紹介されると笑顔で手を振って応えていた。さらに受賞式では司会者と共に歌声まで披露した。

日本人選手2人が「オールMLB」に選出されるのは、2020年に「ファーストチーム」の先発投手部門でダルビッシュ有、「セカンドチーム」の先発投手部門で前田健太が選ばれて以来、4年ぶりとなった。

【ファーストチーム】
先発投手:C.バーンズ(オリオールズ)、C.セール(ブレーブス)、P.スキーンズ(パイレーツ)、T.スクーバル(タイガース)、Z.ウィーラー(フィリーズ)
救援投手:E.クラセ(ガーディアンズ)、R.ヘルズリー(カージナルス)
捕手:W.コントレラス(ブリュワーズ)
一塁手:V.ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
二塁手:K.マルテ(ダイヤモンドバックス)
三塁手:J.ラミレス(ガーディアンズ)
遊撃手:B.ウィットJr.(ロイヤルズ)
外野手:M.ベッツ(ドジャース)、A.ジャッジ(ヤンキース)、J.ソト(ヤンキース)
指名打者:大谷翔平(ドジャース)


【セカンドチーム】
先発投手:D.シース(パドレス)、今永昇太(カブス)、M.キング(パドレス)、S.ルーゴ(ロイヤルズ)、F.バルデス(アストロズ)
救援投手:M.ミラー(アスレチックス)、K.イェーツ(レンジャーズ)
捕手:S.ペレス(ロイヤルズ)
一塁手:B.ハーパー(フィリーズ)
二塁手:J.アルトゥーベ(アストロズ)
三塁手:M.マチャド(パドレス)
遊撃手:F.リンドーア(メッツ)
外野手:J.デュラン(レッドソックス)、T.ヘルナンデス(ドジャース)、J.メリル(パドレス)
指名打者:Y.アルバレス(アストロズ)

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