ラグビー日本代表は、11月9日(現地時間)にフランス・パリのスタッド・ド・フランスで「リポビタンDツアー2024」フランス代表戦に臨みます。

 “完全アウェー”が予想されるフランス代表との一戦について、エディー・ジョーンズHCは「会場は8万人。満員になると聞いている。大きなプレッシャーがかかる試合になるが、プレッシャーを楽しみながらジャパンらしくプレーすることを楽しみにしている」とコメント。注目のメンバーには、齋藤直人選手やテビタ・タタフ選手といったフランスで活躍する選手も合流し、「今回の試合に際して、一番いいベストな23人を選出している」と指揮官が自信をのぞかせました。

 FW陣には、第1列に、代表遠征から離脱した坂手淳史選手に代わってHOに原田衛選手がスタメン復帰。第2列にはLOにエピネリ・ウルイヴァイティ選手、第3列には指揮官が「フランスはセットプレーを核にゲームを組み立てるチーム。そのフランスの肝を攻略するために、FWにアタックしてできるだけ彼らを動かしたい」と、スピード・運動量に特徴を持つ下川甲嗣選手と姫野和樹選手をFLに起用しました。また、テビタ・タタフ選手については「フィジカルでチームに勢いを与えてほしい」とリザーブとして、チームにエナジーをもたらすインパクトプレイヤーとして起用されました。

 BK陣では、ゲームコントロールのカギを握るハーフ団に、SHに齋藤直人選手、SOにキャプテンの立川理道選手を起用。フランスTOP14のトゥールーザンで活躍する齋藤選手は「フランスに来てアンダープレッシャーの中でキックを活用する機会が増えた。刻々と変わる状況の中で何より自分で判断すること、自分でイニシアティブをとることの大切さを学んだ。相手のハーフ団・SHデュポン選手、SOラモス選手にいい判断、いいキックをさせないようにチームをコントロールしていきたい」と、去年のWCでも大活躍した世界的な名選手の2人と相対する覚悟を示しました。

 さらにCTBでシオサイア・フィフィタ選手が去年のWCフランス大会アルゼンチン戦以来のメンバー入り。首脳陣が「フィットネスの状態も良く、素晴らしい練習ができている」と言うように、本人も「社会人になってから最高のコンディション」と満を持してのスタメン復帰となりました。そのほかFBには、早稲田大学の活動に合流した矢崎由高選手に代わって、オールブラックス戦ではWTBを務めていたマロ・ツイタマ選手、WTBには長田智希選手が起用されました。

 もう1つの試合のポイントとして「自分たちが信じるプレーを何度も何度もやり続けること。感情のコントロールをすることが重要」と語ったエディー・ジョーンズHC。キャプテンの立川選手が「スピードと自信をもってアタックしていくことが大事。齋藤とともにチームをリードしていきたい」と語った注目の一戦は、エディーJAPANの真価を問われる戦いとなりそうです。


【日本代表 試合登録メンバー】
◎=キャプテン 
1  岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)
2  原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)
3  竹内柊平(浦安D-Rocks)
4  エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
5  ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
6  下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)
7  姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
8  ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
9  齋藤直人(スタッド・トゥールーザン[FRA])
10◎立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
11 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
12 シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)
13 ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
14 ジョネ・ナイカブラ (東芝ブレイブルーパス東京)
15 マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)
16 松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ)
17 森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)
18 為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
19 ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京)
20 テビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー・べグル[FRA])
21 藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
22 梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)
23 松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)


【試合日程】
対戦:日本代表vsフランス代表
日程:11月9日(土)午後9時10分KO※日本時間11月10日(日)午前5時10分
会場:スタッド・ド・フランス(パリ)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。