■東京六大学野球秋季リーグ戦 第9週 早稲田大 1-9 慶應大 (9日 神宮球場)

東京六大学野球秋季リーグ戦第9週、慶應大は早稲田大との1回戦に大勝した。

慶應大は今季はここまで3勝7敗の勝ち点1ですでに17季ぶりのBクラス、5位が決定して迎えた早慶戦。負ければ早稲田大の48度目の優勝が目の前で決まる一戦で意地をみせた。

試合は相手エース・伊藤樹(3年・仙台育英)に対し、先頭の水鳥遥貴(4年・慶應)が初球を打ち左中間への二塁打で出塁すると、1死三塁となり内野ゴロの間に先制に成功。

4回には1死から4番・清原正吾(4年・慶應)が2打席連続となる右前安打で出塁すると、2死一、二塁で今季打率0割台と苦しむ主将・本間颯太朗(4年・慶應)の適時二塁打で追加点を挙げた。

一方先発左腕・渡辺和大(2年・高松商)はリーグ2位の防御率1.23と今秋エース級の活躍を見せている。チーム打率トップの早稲田大打線を3回まで1安打無失点に封じる。4回には先頭打者に四球を与えるも、中軸を内野ゴロに打ち取り得点を与えず。

5回も三者凡退に封じると、6回には1番からも出塁を許さず連続で三者凡退。

すると6回裏に、4番・清原がレフトスタンドへ今季3号ソロを放ち3-0とさらにリードを広げる。さらなる援護点をもらった渡辺和は7回は4番・印出太一(4年・中京大中京)を三ゴロ、5番・前田健伸(3年・大阪桐蔭)、6番・小澤周平(3年・健大高崎)を一ゴロに抑え3イニング連続の三者凡退。

打線は7回は、2死から渡辺和が中前安打を放つと、1番・水鳥がバックスクリーンへ2号2ランを放ち5-0。試合前まで防御率1位の相手エースからチーム打率5位の打線が5点を奪い主導権を渡さず。

7回まで1安打1四球無失点の渡辺和は8回2死から代打に二塁打を許し、続く打者に四球を与え一、二塁とこの試合初めてのピンチ。それでも先日のドラフト会議で日本ハムから5位指名の2番・山縣秀(4年・早大学院)を遊ゴロに打ち取り切り抜ける。

8回裏には2番手・越井颯一郎(2年・木更津総合)から、清原が4打席連続安打を放つなど3連打で無死満塁。2死となるも、8番キャッチャー・渡辺憩(1年・慶應)が右前安打を放ち、相手右翼手が後逸する間にバッターランナーも生還し4点を追加。9-0と試合を決める。

9回も渡辺和が続投し1点を失うも投げきり3勝目(2敗)を挙げた。

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