全国への切符をかけた高校サッカー選手権大会の県大会決勝が、9日沖縄市で行われます。決勝の舞台に駒を進めたのは那覇西高校と宜野湾高校。4年ぶりの優勝を目指す那覇西高校の決勝に懸ける思いをお伝えします。
3年連続の決勝の舞台に勝ち進んだ・那覇西高校。
準決勝では去年、決勝でPK戦の末敗れた名護高校と対戦。セットプレーからの得点で先制すると、その後も得点を重ね3-0で勝利しました。
那覇西高校3年上地克幸主将:
「決勝では自分たちのペースで進めて、圧勝で勝ちたいと思っています」
平良巧アナウンサー:
「県内最多の優勝を誇る那覇西。4年ぶりの頂点を目指します」
県内最多17回の優勝を誇る那覇西ですが、選手権大会では2021年以降、優勝から遠ざかっています。2022年と2023年決勝まで進むも、いずれもPK戦までもつれ、去年の大会では、県大会「無失点」ながら全国の舞台に立つことできませんでした。
那覇西高校3年・チメズビクターチュクンマ選手:
「決勝で負けてしまって、無失点だったんですけど、得点も取れなくて、自分が点取れたら勝てたのになと思って」
夏休みには、足腰を鍛えるために砂浜でのトレーニングを行い、2024年の全国インターハイの前後には県外遠征をして、全国の強豪チームと対戦するなど「選手権のための夏」を過ごしてきました。
那覇西がこの1年特に取り組んできたのはオフェンスの強化。
「攻撃的サッカー」で、今大会4試合で28得点と圧倒的な攻撃力を見せています。
なかでも、與古田頼選手は、ここまで全試合で得点し、チームトップの7点をあげています。
那覇西高校3年・與古田頼選手:
「シュートは自分で終わるという意識を持っていて、サイドにも速い選手いるので、スピードに追いつくことも大事だから、ゴール前のスプリントだったりを意識して。正直もっと(点を)取れたと思うし、ゴール前での精度を高くしてやっていきたいです」
得点力を強化した那覇西ですが、守備も鉄壁を誇りここまでの失点は0。
攻守の要としてピッチに立つ、チメズビクターチュクンマ選手は球際の強さを磨くために筋力トレーニングなど体づくりに励み、選手権に挑んでいます。
那覇西高校3年・チメズビクターチュクンマ選手:
「負けた瞬間から、来年は絶対に勝とうという気持ちでずっと戦ってきました。いつも通りの自分のプレーを発揮しながらいい試合ができたらなと思います」
決勝で戦う相手は、2024年2月の新人大会の決勝で延長戦の末、那覇西を破った宜野湾高校です。
那覇西高校3年・上地克幸主将:
「もともと三冠を狙っているチームだったんですけど、新人で負けて、初めての新チームになった大会ですし、3冠できなくても去年獲れなかった選手権を獲れればいいと思って、全員が切り替えてやっていました」
100人以上の部員を抱える那覇西。試合に出られない仲間の思いも背負って、決勝の舞台に臨みます。
那覇西高校3年・上地克幸主将:
「選ばれた20人、試合に出る11人だけでなく、チーム那覇西がこの選手権に対して燃えているので、絶対(優勝)獲って、那覇西が全国に行って活躍する姿を沖縄に見せつけたいと思っています」
2022年、2023年とあと一歩で届かなかった県の頂点へ、伝統校・那覇西高校が4年ぶりの優勝を狙います。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。