ドラフト会議(10月)でオリックスから育成3位で指名された花咲徳栄高校の上原堆我投手が、6日に埼玉県内の同校で指名あいさつを受けた。担当スカウトの岡﨑大輔さん(26)も2016年に同校からオリックスに入団した8年先輩。岩井隆監督(54)にとっては教え子2人の「晴れ舞台」に立ち会う形となった。

上原の特徴は最速148キロのストレートと縦のスライダー、そして気持ちを全面に出すピッチング。将来の目標は「200勝」そして「山本由伸選手を超えられるようなピッチャー」、中学時代に静岡県から「プロになるために」埼玉の花咲徳栄高校進学を選んだ、強い意志と大きな目標を抱く17歳。
牧田勝吾編成部副部長(50)と、岡﨑スカウトからあいさつを受け「球団の方とお会いして(プロになる)実感がわいてきた。これからしっかりとした気持ちと覚悟を持って頑張りたい」とさらに気を引き締めた。

岡﨑スカウトにとって上原は、現役引退後スカウト転身3年目で初めて担当する母校の後輩。上原の評価しているところは、との問いに「即戦力として、プロ野球選手としての球を投げていて変化球の精度であったり、人間性であったり全てを含めて胸をはって推薦できる選手」、「球団の顔となるような、日本代表を背負うような投手になれる選手だと確信している」と力説。


上原が目標としている山本由伸は、岡﨑さんと2016年ドラフトの同期生(3位が岡﨑さん、4位が山本由伸)。上原の“由伸超え”の可能性についても「できる投手だと思っている。プロの世界は結果の世界。後は本人次第。全力でがんばってほしい」と期待を寄せた。


今年のエース上原と8年前のキャプテン・岡﨑スカウト、教え子2人の晴れ舞台を見守った岩井隆監督。岡﨑スカウトについては「オリックス球団に就職してすごく良い大人になった。」と成長を実感した様子。
上原については「その後に上原が行くのでまったく心配していない。結局は人間性だと思うのでそこをまずしっかりと社会に出てがんばってほしい。」と同監督らしいエールを送った。

※写真は左から岡﨑大輔スカウト、上原堆我投手、岩井隆監督
 写真及びコメント提供:花咲徳栄高校

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