全日本柔道連盟は5日、強化委員会を開き、12月7日(土)~8日(日)に東京体育館で行われるグランドスラム東京の代表選手を発表した。今夏のパリオリンピック™男子90kg級銀メダルの村尾三四郎(24・JESグループ)や73kg級銅メダルの橋本壮市(33・パーク24)ら56人が名を連ねた。

グランドスラム東京は国内で行われる唯一の柔道国際大会で、開催国として1階級につき4人のエントリーが可能。し烈な国内での代表争いを繰り広げる日本選手は、国際大会に出場するチャンスが限られるため、今大会は多くの選手が海外勢との実戦経験を積むことができる貴重な大会だ。一方、パリ五輪代表は村尾、橋本と男子60kg級銅メダルの永山竜樹(28・SBC湘南美容クリニック)の3名が代表入り、他の選手は出場を見送った。

男子日本代表の鈴木桂治監督は「パリ五輪が終わって、新たにロス五輪に向けてのスタート。若手の選手がどう海外の選手と戦って、どういう結果を残すのか。また、ベテランと言われる域に入ってきている選手がいる階級もある。そういった中で、しっかりとロス五輪を目標に、次につながる試合になるように期待したい」とコメントした。

女子日本代表の塚田真希監督は「国内で唯一行われる国際大会で非常に意味合いが深い。25年の世界選手権に向けての大事なプロセスの一つになるので、チャンスを掴んだ選手たちには海外に向けて準備をしてもらって、選考の土俵に乗ってもらいたい」と期待を込めた。

阿部一二三(27・パーク24)、詩(24・パーク24)や角田夏実(32、SBC湘南美容クリニック)らパリ五輪代表の大半が出場を見送ったことに関して、山田利彦強化委員長は「それぞれが命をかけて、人生をかけてオリンピックで勝負をした。怪我等を抱えた選手や、心の準備がしっかりとできていない選手もいる。男女両監督から出場意向を確認して今回の出場選手になった」と説明した。

【柔道グランドスラム東京内定者一覧】
男子
◇60kg級

永山竜樹(28・SBC湘南美容クリニック)
中村太樹(22・国士舘大学)
福田大悟(25・日本エースサポート)
関本賢太(22・明治大学)   

◇66kg級
田中龍馬(22・SBC湘南美容クリニック)
武岡毅(25・パーク24)
小野日向(20・日本体育大学)
藤阪泰恒(28・パーク24)

◇73kg級
橋本壮市(33・パーク24)
石原樹(23・JESグループ)
田中龍雅(20・筑波大学)
内村秀資(24・自衛隊体育学校

◇81kg級
老野祐平(23・旭化成)
藤原崇太郎(26・旭化成)
北條嘉人(22・パーク24)
天野開斗(21・東海大学)

◇90kg級
村尾三四郎(24・JESグループ)
田嶋剛希(27・パーク24)
徳持英隼(22・明治大学)
川端倖明(19・国士舘大学)

◇100kg級
新井道大(19・東海大学)
グリーンカラニ海斗(22・パーク24)
三木望夢(18・国士舘大学)
熊坂光貴(24・センコー)

◇100kg超級
太田彪雅(26・旭化成)
中村雄太(22・東海大学)
木元拓人(27・日本製鉄)
中野寛太(24・旭化成)

女子
◇48kg級

古賀若菜(23・JR東日本)
吉岡光(22・東海大学)
近藤美月(19・東海大学)
宮木果乃(19・日本大学)

◇52kg級
白石響(23・コマツ)
大森生純(・JR東日本)
竹内鈴(27・パーク24)
藤城心(23・三井住友海上火災保険)

◇57kg級
玉置桃(30・三井住友海上)
渕田萌生(24・自衛隊体育学校)
足達実佳(24・大阪府警察)
大野萌亜(20・福岡大学)   

◇63kg級
堀川恵(29・パーク24)
嘉重春樺(24・ブイ・テクノロジー)
檀野芽紅(23・コマツ)
青野南美(24・福岡県警察)

◇70kg級
田中志歩(26・JR東日本)
寺田宇多菜(25・JR東日本)
本田万結(20・東海大学)
前田凛(19・環太平洋大学)

◇78kg級
濵田尚里(34・自衛隊体育学校)
梅木真美(29・ALSOK)
池田紅(21・東海大学)
杉村美寿希(20・東海大学)

◇78kg超級
冨田若春(27・コマツ)
新井万央(21・日本体育大学)
髙橋瑠璃(24・SBC湘南美容クリニック)
瀨川麻優(27・ALSOK)

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