ウクライナの戦禍から逃れてきた“相撲少年”が、日本で夢をかなえました。
11月5日、関西大学で行われたセレモニーで、はにかんだ笑顔をみせた力士。安青錦、20歳です。本名は、ヤブグシシン・ダニーロさん。ウクライナ出身の彼は2年前、日本にやってきました。
ダニーロさんは7歳から相撲を始め、ウクライナで活躍していましたが、軍事侵攻で両親がドイツに避難。相撲を続けるためにたったひとりで来日しました。頼ったのは関西大学相撲部。国際大会で知り合い、良きライバルだった部員の山中新大さんに「日本に避難させてほしい」とメッセージを送り、実現しました。日本では、山中さんのもとでホームステイしながら相撲部で稽古を重ねてきました。
(ダニーロさん)「最初(相撲を)見たときに、めっちゃはやい、おもしろい(と思った)。(Qいちばん好きな力士は?)若隆景、朝青龍と貴乃花」
毎日ストイックに練習に取り組むその原動力は…
「力士になりたい。あと関取になりたい…。一番の夢」
異国の地で稽古に打ち込むこと2年。去年の秋場所で初土俵を踏むと、その後、通算38勝4敗と好成績をおさめ、わずか7場所で新十両昇進を決めました。関取という夢をかなえた安青錦関の次なる夢は…
「うれしい気持ちもありますし、これからという気持ちのほうが強いです。自分らしい相撲取りになって。横綱目指して頑張ります」
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