高知県安芸市で11月1日に始まった阪神タイガースの秋季キャンプ。初日から多くの投手がブルペン入りし、投球練習を行った。藤川球児新監督もブルペンに足を運び、様々な角度から投手陣をじっくりと観察。時折、直接指導を行う様子も見られた。
そのアドバイスを受けた1人が、期待のプロ2年目20歳の左腕・門別啓人投手だ。今年2月に行われた春季キャンプで頭角を現し、一躍ブレイクを期待されながらも今季は1軍でわずか5試合の登板(うち2試合に先発)にとどまり、プロ初勝利を挙げることはできなかった。今シーズンを振り返れば「20点」だという。
そんな悩める若き左腕に監督が指摘したのは、投球動作の中での「頭の位置」。「立った時から頭が前に行く癖があるので、それにつられて体が前に突っ込んで腕の振りが遅れる癖がある。『しっかり距離を取れ』と言われました」と門別投手。「自分でも調子が良くない時は体が突っ込んでしまう癖があると分かっていたが、頭の位置を意識するだけで変わるとは気づいてなかったので、いいアドバイスをいただきました」と目を輝かせた。
かつて“火の玉ストレート”の代名詞で球界を沸かせた藤川球児新監督のもと、このキャンプでは「もっといい真っすぐを投げられるように意識してやっていきたい」と意気込む若き左腕。来シーズンへ向け安芸で牙に磨きをかける。
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