■全日本ターゲットアーチェリー選手権大会最終日(27日、東京・江東区 夢の島公園アーチェリー場)
アーチェリーの日本一を決める全日本選手権が行われ、パリオリンピック™日本代表の野田紗月(24、ミキハウス)が準々決勝で敗れ、3連覇を逃した。
野田は去年の世界選手権で日本女子個人初の銅メダルに輝き、パリの切符を掴んだ。しかし初めて挑んだ五輪では、3回戦敗退と目標のメダル獲得はならなかった。
この日、女子リカーブ2連覇中の野田は、予選を順当に勝ち上がり臨んだ準々決勝で、2022年W杯パリ大会・金メダルの安久詩乃(26、堀場製作所)と対決。最終セットを4-4の同点で迎えたが、最後は競り負け4-6で敗れた。
ベスト8で涙を飲んだ野田は「五輪の流れがそんなに良くはなかったので、今大会で挽回が出来ずに負けという形で終わった」と悔しさをにじませた。それでも、4年後のロサンゼルス五輪に向けて「自分が崩れて負けてしまったので、良かったセットを続けていけるように練習を積み重ねて準備をしていきたい」と前を向いた。
野田を破った安久が準決勝、決勝も勝利し全日本選手権を初制覇した。「国内タイトルを取れたのが初めてだったので、最後まで自分のプレーが出来て良かったです」と笑顔を見せ、「五輪に行きたいという気持ちは誰にも負けないと思っているので、そこを信じてこれからも頑張っていきたい」と意気込んだ。
男子リカーブは高井将平(同志社大3年)が初優勝。「あんまり実感がなくて、優勝したんだな」と喜びを嚙み締めた。
*写真は野田紗月選手
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