10月17日(木)、Bリーグは、「B革新」のスローガンの下、Bリーグの新たな発展のために2026―27年シーズンが実施する「B.LEAGUE PREMIER」に参加する22クラブを発表しました。
今回、Bリーグが「B.プレミア」のクラブ参入の条件として定めたのが「平均入場者数」「売上高」「アリーナ」の3つの基準。Bリーグが更なる発展をしていくために、2022―23シーズン、2023―24シーズンの2シーズンを対象に、地域に根付いていること、クラブとして経営力を担保した上で、Bクラブの活動がより付加価値の高いスポーツとして機能いくために地域のハブとなるにふさわしいアリーナの確保を条件に掲げました。
宇都宮ブレックス・千葉ジェッツ・琉球ゴールデンキングスといった歴代のBリーグ優勝チームら5クラブが2シーズン連続で条件(平均来場者数4000人以上、売上高12億円以上、アリーナ)をクリアして1次審査での参入。続いて12クラブが昨シーズンに条件をクリアして2次審査を通過しての参入を決定する中、関西のクラブでは、滋賀レイクス・神戸ストークスの2クラブが、3次審査の対象となった昨シーズンでの条件(平均来場者数3000人以上、売上高12億円以上、アリーナ)をクリアして初年度からの「B.プレミア」参入を決めました。
滋賀レイクスは、昨シーズンはB2での戦いながら、1年でのB1復帰を掲げて奮闘。地元の大きな支援をもとに連日超満員の観客を動員して平均来場者数、売上高の条件をクリア。ホームアリーナとなる「滋賀ダイハツアリーナ」を滋賀レイクスが民間資本による改修を行うことで、2026―27シーズンからの「B.プレミア」参入を手にしました。
神戸ストークスは、周囲270度で海を見渡すことのできる新アリーナ「ジーライオンアリーナ神戸」が着工したことで盛り上がりが加速、渋谷順社長が「条件をクリアできるのは、5%ぐらいしか可能性がないと思っていた」と語った今年1月からの、クラブのマネージャーを務める和田竜三朗氏が「クラブにかかわるスタッフは誰一人、(参入を)をあきらめていなかった」というように、まさにクラブが一丸となって来場者数の確保やスポンサー集めに奔走。ワールド記念ホールで行われた昨シーズンの最終節では、連日6000人を超える観客を動員するなど、見事に基準をクリアして、「B.プレミア」初年度からの参入を決定しました。
一方で、Bリーグ初年度から参加している大阪エヴェッサ・京都ハンナリーズは、来場者数や売上高といった条件はクリアしたものの、アリーナについては、今回の審査では、リーグの求める基準(2028―29シーズン開幕前までに使用可能な5000席以上、VIPルーム等の設備を兼ね備えたアリーナ)を通過できずに持ち越しとなりました。大阪エヴェッサが「第4次審査に向けて準備を進めています」と発表したように次回、12月に行われる第4次審査の通過に向けて全力で取り組んでいます。
うれしい知らせを受けた神戸ストークスの渋谷社長は「今回、(Bプレミアへの)参加を認められたのは、本当に周囲の皆様からの期待を込めた暖かいご支援をいただいたおかげ。最後尾からのスタートになるが、ここからが本当のスタートだと思っている。期待に応えるためにも、まずはBプレミアの前に、今シーズンのB2リーグを勝ち向いてB1昇格を果たしたい」と語りました。ここから、Bプレミアを戦い抜くための、更なるクラブ一丸での挑戦が始まります。
【B.LEAGUE PREMIER 参入決定クラブ(22クラブ)】
▼1次審査通過(5クラブ)
宇都宮ブレックス
千葉ジェッツ
アルバルク東京
川崎ブレイブサンダース
琉球ゴールデンキングス
▼2次審査通過(12クラブ)
レバンガ北海道
仙台89ERS
群馬クレインサンダーズ
アルティーリ千葉
サンロッカーズ渋谷
横浜ビー・コルセアーズ
信州ブレイブウォリアーズ
三遠ネオフェニックス
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
島根スサノオマジック
広島ドラゴンフライズ
佐賀バルーナーズ
▼3次審査通過(5クラブ)
富山グラウジーズ
シーホース三河
滋賀レイクス
神戸ストークス
長崎ヴェルカ
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