広島カープは、ことしもシーズンを通して多くの若鯉の台頭がありましたが、初めての1軍出場をかなえただけでなく、そのまま1軍に帯同し続けることに成功した 二俣翔一 選手に話を聞きました。

ブレークを期待された若鯉たちでも1軍定着は至難の技―。誰もが1軍を目指し、しのぎを削る中、ことし、結果を残したダークホースがいました。

2024年シーズン出場数
田村俊介 37試合 中村奨成 30試合 二俣翔一 80試合

広島カープ 二俣翔一 選手(5月)
「なんとか1軍にいられているので、ここからしっかり食らいついていきたいなっていうのはあります」

2軍で今シーズンの開幕を迎えた二俣。しかし、新外国人選手2人の離脱をきっかけに1軍切符を手に入れると、内外野問わないユーティティープレーヤーとしてしっかりチャンスをつかみ取りました。

そこから4か月、念願の1軍定着をみごとにかなえ、今シーズン、80試合に出場した二俣にあらためてシーズンを振り返ってもらいました。

二俣翔一 選手
「1年間やってきて、自分の役割っていうのもわかってきたので、最後の守備だったり、あとは代打でのバントだったりっていう、そういうものをしっかり意識して、なかなかスタートで出る場面は少ないので、そういう後から行くときのことを考えて練習からしっかり準備して取り組んでいます」

クライマックスシリーズ(CS)進出をかけ、大一番が続いた9月末には代打で出場し、巨人の守護神・大勢(9月28日)と中日の守護神・マルティネス(9月29日)から2日連続ヒット。打撃でベンチの期待に応えただけでなく、夏以降は守備固めとしての出場も大幅に増えました。

二俣翔一 選手
「肩には自信があるので、難しい打球だったり強い打球でも捕る・投げるをしっかり別々に考えて、まずは捕る、そこから投げるっていうのを意識してやっています」

ことし、守備で頭角を現した 矢野雅哉 選手に二股について聞いてみると…

広島カープ 矢野雅哉 選手
「(二俣選手のすごさは)球ぎわの強さと、あとは送球の強さかなと思います。やっぱり投げられる体勢でしっかり捕球しているなっていうのは一番かなと思います」

開幕直後の1軍登録からおよそ半年、どのポジションでも求められた役割に全力で向き合い、夢にまで見た1軍定着を成し遂げた二俣。しかし、まだ満足はしていません。二俣が掲げる、さらなる夢とは…

二俣翔一 選手
「レギュラーをつかむっていうのは心の中にはあるので、来年は本当にレギュラーを取れるような印象だったりアピールをできればいいなと思っています」

  ◇  ◇  ◇

伊東平 アナウンサー
今シーズン、80試合に出場しました。開幕カードから合流していますので実質、シーズン “準フル完走” という形になりました。いろんな場面で結果を残した二俣選手ですけれども、矢野選手、そして今シーズン、帯同した 石原貴規 選手と、ことし1軍に定着した若手はみなさん、肩がいいんです。スローイングが非常にいいんです。今シーズンの守り勝つカープの野球をこの若鯉たちの中でも象徴してきた選手の1人でもあるんです。

このスローイングの原点が、お父さんとのキャッチボールなんです。お父さんが厳しくて、ちょっとでもずれると「もっと、こうだ」というふうに指導されてきたということで、その原点がコツコツ積み重なって、今の1軍出場につながっているということです。

青山高治 キャスター
若手大勢の中から1軍というか上を目指すために何か自分の武器ってのは必要なんですよね。あと、やっぱり筋肉って大事なんですね。

伊東平 アナウンサー
そうなんです。筋肉は大事なんです。非常に細身に見える二俣選手なんですけれども筋肉バキバキかもしれませんね。フェニックスリーグでチーム第1号も放ちましたので打撃の方でも今後、注目していきたいと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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