■MLB リーグ優勝決定シリーズ・第3戦 メッツ 0ー8ドジャース(日本時間17日、シティ・フィールド)

ドジャース・大谷翔平(30)がリーグ優勝決定シリーズ第3戦、敵地でのメッツ戦に「1番・DH」で出場し、4打数1安打(1本塁打)3打点1四球。7試合ぶりのポストシーズン2号を放った。チームもメッツ打線を完封リレー、対戦成績を2勝1敗とした。

前日の会見では「ストライクゾーンの管理に関してはそこまで大きくずれていないかなと思いますね。ゾーンで自分がスイングしに行った時にファウルになる、ポップフライになるというのがどちらかというと傾向的に強い」と分析し、「感覚自体は悪くないと思っているので。シーズン中に良かったポイントを継続していくのが結果を残していく上で大事」と話していた。

1勝1敗で迎えた第3戦、敵地で、気温も22℃だったロサンゼルスより10℃ほど寒い11℃のニューヨーク。メッツの先発はL.セベリーノ(30)、通算成績は6打数3安打1本塁打、ルーキーイヤーの2018年にホームランを放っている。

1回、第1打席、右手に息を吹きかけて打席に入った大谷、1球目、やや内角低めに甘く入ってきた153キロのストレートを捉えたが、いい当たりもファースト正面のゴロ。アウトになったがしっかりとボールをつかまえていた。

ドジャースは2回、四球と守備のミスで1死二、三塁のチャンスを作ると、7番・W.スミス(29)がピッチャー強襲のタイムリーヒット、敵地でドジャースが先制、さらに一、三塁で8番・T.エドマン(29)が右中間へ強烈な打球、これをメッツのセンターのT.タイラー(30)がスライディングキャッチと超スーパープレー、ドジャースは犠牲フライで2点目を奪ったが、相手の好守で流れを止められてしまった。

その裏、ドジャース先発のW.ビューラー(30)は2つの四球と内野安打で1死満塁のピンチを招いたが9番・F.アルバレス(22)をストレートで見逃し三振、そして、1番・F.リンドーア(30)をカーブで空振り三振と得点を奪った後のイニングを何とか無失点に抑えた。

3回、大谷の第2打席、この打席、セベリーノは内角高めのカットボール中心の攻め、大谷はしっかり見極め、四球で出塁。ここから1死満塁のチャンスを作ったが、セベリーノも粘りのピッチングで無失点。ドジャースに一気に試合の主導権を奪えなかった。

5回、先頭打者で迎えた大谷の第3打席、セベリーノはこの打席、横変化のスイーパー中心の攻め、内角高めを打っていたがバットの根元にあたり、ライトフライに打ち取られた。

先発のビューラーは4回を無失点、後を継いだ2人目M.コーペック(28)も1回を完璧に抑えた。この流れに6回、2死一塁で9番・E.ヘルナンデス(33)がメッツ2人目、西武でもプレーしていたR.ギャレット(31)からレフトスタンドへポストシーズン2号の貴重な勝ち越しホームランを放った。

続くは大谷、2死走者なしで迎えた第4打席、1球目の内角低めのカットボールを打ちに行ったが、左足つま先に当たるファール、続く2球目、外角低めのスプリットも左足内ももに当たる自打球。2球連続の自打球に大谷も痛みに耐えながら苦笑いを見せた。そして、3球目、ピッチクロックギリギリまでボールを持たれて、カットボールに空振り三振。大谷は時間オーバーのアピールをしたが受け入れられなかった。

その裏、ドジャースは第2戦で先発したR.ブレイジャー(37)が3人目で登板、1死一、二塁のピンチを招いたが、7番・J.イグレシアス(34)をサードゴロ併殺打、崩れそうになりながらも何とか無失点。7回は4人目、B.トライネン(36)が1回をパーフェクト、ベテラン中継ぎが好投した。

4対0とリードして迎えた8回、大谷の第5打席、メッツ3人目、T.メギル(29)と対戦。1死、一、二塁のチャンス、1球目、外角高めやや甘いカットボールを見逃してストライク、そして、2球目、内角低めのカットボールを完璧に捉えてライトポール際へ7試合ぶりとなるポストシーズン2号ホームラン。打球速度は186キロ、飛距離124.9m、角度は37度とやや高く当たりすぎたが打った瞬間に大谷は打球を確認し、確信するとベンチを指さして1塁へ走り出した。なかなかボールを捉えられなかった大谷だが12打席ぶりのヒットが貴重なダメ押しスリーランとなった。

ドジャース投手陣もこの大量リードをしっかり抑えて、メッツ打線を5人の投手リレーで完封、敵地でのゲームを制し、2勝1敗とした。

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