1988年のソウル五輪で銅メダルを獲得したアーティスティックスイミング界のレジェンド・小谷実可子さん(58)が、2025年8月にシンガポールで行われる世界マスターズ選手権への出場を決めた。

アーティスティックスイミングを盛り上げたいと、2年前に競技復帰した小谷さんは2023年の九州大会(鹿児島)で世界マスターズに初出場し、ソロ・デュエット・チームで3つの金メダルを獲得した。24年のドーハ大会では競技人生で初めて男性とペアを組み、混合デュエットで金メダルを手にしている。

4つ以上の金メダルをマーライオンに

3大会連続出場となる今回は「(初出場した)鹿児島の3つを超える金メダル獲得が一番の目標だ。シンガポールではマーライオンに4つ以上の金メダルをかけたい」と笑顔で意気込みを語った。「35-49歳(メンバーの平均年齢が40〜49歳)」の部で出場予定の「チーム」には30~50代の世代を超えたメンバーが集結。

元日本代表やオリンピアンなど世界で活躍してきたメンバーで頂点を目指す。
(2003年世界水泳選手権銀メダル・渡辺千晶、2004年アテネ五輪銀メダル・藤丸真世、2019年世界水泳選手権銅メダル・安部篤史、2016年リオ五輪銅メダル・箱山愛香、2015年スペインオープン銅メダル・木村叶)

「チーム」に初の男性メンバー 新たな可能性見せたい

小谷さんは「若い世代についていくだけで必死だが、体力的には上がっている、まだまだ絶賛成長中!家族や仕事が優先だが楽しみながらも真剣に金メダルを狙いたい」と語った。また、メンバーに男性が入った「チーム」での出場は初めての試みになるが、「マスターズだが競技で戦う上で非常に貴重な、もしかしたら何か世界に対しても良い気付きというか、魅力を発信できたら良いと思う」と、アーティスティックスイミングの新たな可能性も見せたいと熱を込めた。チームの練習が始まったのは9月末で、今後は週1回ほど練習を重ね、2025年8月の本番に挑む。

◆世界マスターズ水泳選手権
世界水泳連盟が主催する水泳のマスターズ世界大会。2017年大会では96カ国から9,000人を超える元選手や愛好家が参加。世界中から水泳愛好家が集う大会として水泳界の更なる発展に寄与している。

◆2025世界マスターズ
東南アジアのシンガポールを舞台に来年7月26日~8月22日にかけて行われる。アーティスティックスイミングは、7月30日~8月3日に開催予定。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。