▼2024-25シーズンの「りそなグループ B.LEAGU」が開幕

 関西では、昨シーズンB2リーグで優勝して、見事1年でのB1復帰を果たした滋賀レイクスが、ホーム・滋賀ダイハツアリーナに,同じ関西のライバルチーム、大阪エヴェッサを迎えうちました。

 「コートに入った瞬間、思わず鳥肌が立った。素晴らしい雰囲気だった」と今シーズンから滋賀レイクスに加わった常田耕平選手が振り返った待望のB1リーグ復帰戦。

 立ち上がりは、アリーナをレイクスブルーに染めたブースターの大声援が、ホームチームを後押しします。昨シーズン、チームをけん引したブロック・モータム選手が連続ポイントを奪って勢いに乗ると、今シーズンからチームに加わった期待のPG、台湾出身のユウ・アイチェ選手が新人とは思えない軽快な動きをみせて躍動、25対14と大きくリードを奪います。

 しかし、大阪エヴェッサも焦らず反撃します。ハードなディフェンスを続けて徐々に流れを引き寄せると、レイクスの一瞬のスキをついて一気に逆襲します。残り2分を切ったところから、あっという間の6連続ポイント。終了間際には残り4秒で相手のボールを奪った合田怜選手が鮮やかな3Pシュートを決めて25対23と2点差まで追い上げて第1クオーターを終了します。

 滋賀レイクスの前田健滋朗ヘッドコーチが、「試合の入りがよくいい時間帯が多かっただけに、前半2点差しかつけることができなかったのは大きかった」と振り返ったように、第2クオーターは一進一退。前半は、レイクスわずか2点リードで折り返します。

 迎えた第3クオーター、再びディフェンスから流れを引き寄せようとハードなマークを
仕掛ける滋賀レイクス。しかし、これが裏目に出ました。レフリーとの呼吸が合わず、開始直後で4つのファウル。これ以上のファウルはフリースローとなって、相手の得点に直結するだけに、選手たちにとっては難しい局面が訪れました。

 このチャンスをエヴェッサは見逃しません。レイクスの選手がが、ファールトラブルでよりハードなディフェンスにいけないところを見越して、ゴールに向かう積極的な攻撃を仕掛けて、次々と得点を重ねていきます。逆に、レイクスは、得点をした後でしっかりとディフェンスの形をつくって待ち受けるエヴェッサの厚い壁をなかなか打ち破ることができません。

 今シーズンからキャプテンに就任した野本大智選手が、難しい位置からの3Pシュートをきめて食い下がりますが、エヴェッサの勢いを止めることができませんでした。このクオーターだけで30対10と大きく水をあけられて、70対52と逆に18点のリードを奪われました。

 第4クオーター、必死の反撃を試みるホームチーム。しかし、18点のビハインドはあまりにも大きすぎました。どうしても直線的な攻めになってしまうレイクスに対して、エヴェッサはタイトなディフェンスを続けながら、確実に得点を奪ってリードをひろげていきます。終盤レイクスも意地の追い上げをみせますが、反撃もここまで開幕戦は、最後まで冷静にハードワークを続けた大阪エヴェッサが88対73で滋賀レイクスを下しました。

 翌日の第2戦も、大阪エヴェッサが第3クオーターで滋賀レイクスを突き放して連勝。
関西チーム同士の対戦となった2024―25シーズンのBリーグ開幕節は、アウェーチームの連勝で幕を閉じました。

 試合後、今シーズンから大阪エヴェッサの指揮官に就いた藤田弘輝ヘッドコーチは、「大阪エヴェッサが20周年を迎える節目の年、最初の試合でチーム一丸となって勝つことができた。本当に最後までハードワークしてくれた選手たちに感謝したい。1対1でしっかり守るのがエヴェッサのプライド。これからも続けていきたい」とコメント。

 今週10月12日(土)に行われるホーム開幕戦。ファイティングイーグルス名古屋戦にむけて更なるチームの飛躍を誓いました。

▼関西で行われたもう一つの開幕戦

 京都ハンナリーズ対佐賀バルーナーズの試合は、京都ハンナリーズが70対48で
快勝、翌日の第2戦には敗れたものの、まずはうれしいホーム初勝利をあげています。

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