冬の全国切符をかけた、全国高校女子サッカー選手権沖縄県予選決勝が5日行われました。那覇商業高と、八重山、久米島、浦添、浦添商業、陽明、興南の6校で結成された合同チーム。双方とも「勝てば初優勝」の決勝は手に汗握る熱戦となりました。
12年ぶりに決勝の舞台に戻ってきた那覇商業は、去年の王者・コザを下した強さはもちろん、決勝までの3試合中2試合が逆転勝ちと、粘り強さも持ち合わせています。
もう1つの山を勝ち上がったのは、八重山、久米島、浦添、浦添商業、陽明、興南の6校で結成された合同チーム。八重山高校の選手たちを中心に、合計20人が選手登録されました。
先に仕掛けたのは6校合同チームでした。司令塔、加原生彩輝(かはら・いさき)のスーパーゴールがネットを揺らし、合同チームが先制します。
即座に追いつきたい那覇商業は、キャプテン・赤嶺七夢(あかみね・ななみ)が得意のドリブルで切り込みますが得点には結びつかず。それでも最少失点で前半を折り返します。
一方、後半立ち上がりは押され気味だった6校合同チームですが、徐々に流れを掴んで立て続けにゴールを奪い、久米島高校・糸数凪沙のゴールで点差を4に広げます。
一矢報いたい那覇商。コーナーキックから宮里海悠(みやざと・みゆう)が合わせると、直後の猛攻でPKを獲得します。
しかしこれを合同チームGKの石垣陽菜(いしがき・ひな)がビッグセーブ。
▽6校合同チーム 八重山高校3年・石垣陽菜
「自分が最後の要だと思っているので頑張りました」
終盤で渡しかけた流れを守護神が守り、合同チームが初優勝。冬の全国行きを決めました。
▽6校合同チーム 八重山高校3年・木村胡桃(きむら・くるみ)主将
「合同チームなので、今よりももっと仲を深めていきたい」
初優勝を果たした6校合同チームは、大会期間中の全体練習はわずか4回とハンディもあるなか、見事頂点に輝きました。注目の全国大会は12月29日に兵庫県で開幕します。
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