日本で初めてとなる「NBAバスケスクール」が、地域で果たす役割を見つめた。

テンション高めの女子中学生。
その訳は、胸元に輝くおなじみのロゴ。

世界最高峰、アメリカプロバスケットボール・NBAの日本初となるバスケットスクールが開講。

実は、このスクールが教員の働き方改革にともなう、部活動の地域移行で浮上する課題解決への新たな取り組みの一つとして注目されている。

4月5日から、東京・渋谷にある私立中学・高校で始まった「NBAバスケットボールスクール・ジャパン」。

NBAと日本国内でバスケの育成プログラムなどを展開する企業がタッグを組み立ち上げた日本初の試みで、世界では18カ国目。

5歳から18歳の子どもたちを対象に週1回、この学校の部活が終わったあとの体育館で行われ、NBAが作成したトレーニングプログラムで選手の育成を図る。

取材を通し目立っていたのは、コミュニケーションを重視しながら子どもたちが汗を流す様子。

中学3年生「常にコーチたちが明るかったから、自分も影響されて、明るく練習できたんじゃないかと思います」

そして、今回のスクールの大きな特徴は、NBAが日本に定期的な活動の軸をつくることもさることながら、この体育館がある学校のバスケ部の顧問が、そのままスクールのコーチとしても雇用されているという点。

ERUTLUC・鈴木良和代表「学校の仕事を終えたあとに、副業として、仕事としてコーチングに入ります」

プロのコーチとともに、2人の先生がコーチとして指導に当たっていた。

渋谷教育学園渋谷中学高等学校 女子バスケ部・寺尾学先生「細かいスキル、教え方とか見せ方とか、そういうのはすごく勉強になりますし、これから定期的に関われるとなると、部活で見ている子どもたちに還元することも含め、いろいろできることがある」

子どもたちの成長、そして指導者の技術向上も期待される今回の取り組み。

今後、各地での展開拡大も視野に入れる背景には、指導者不足や練習環境への不安などが懸念される部活動の地域移行の課題解決へ、一役買う狙いもあった。

ERUTLUC・鈴木良和代表「われわれのプロコーチたちもスクールの前の時間に学校の部活動をサポートし、そのままスクールに入る。部活動にも専門のプロコーチが呼べるし、先生方も学校の業務以外にバスケに触れられる。部活動のカタチが次の時代に向かっていくうえで、可能性がある取り組みになっているのでは」

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