■MLB ロッキーズ 1-2 ドジャース(日本時間30日 コロラド州デンバー、クアーズ・フィールド)

ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのロッキーズ戦、シーズン最終戦に「1番・DH」で出場し、4打数1安打1盗塁で打率は.310。大谷は2024年シーズンは“54-59”で終了となった。首位打者はパドレスのL.アラエス(27)に届かなかったが、本塁打・打点の二冠王はほぼ確実。そして、メジャー26人目、DHでは史上初の「3割・30本塁打・30盗塁」の“トリプルスリー”を確定させた。ドジャースでは2011年のM.ケンプ以来、3人目となった。

ホームラン王・打点王の“二冠”、“3割・30本・30盗塁”の「トリプルスリー」もはほぼ手中に収めている大谷、奇跡の逆転首位打者に臨んだシーズン最終戦、“三冠王”となれば日本人選手初、メジャーでは2012年M.カブレラ(タイガース)以来、17人目となる。

現在、トップのパドレス・アラエスが.314、大谷は.310と4厘差、この日、アラエスはスタメン出場した。

ロッキーズの先発はR.フェルトナー(28)、今季初対戦し、3打数1安打3打点。大逆転へ向けての第1打席、カウント2-2と追い込まれると、5球目、外角に逃げていくチェンジアップに体勢を崩されて、バットに当てるだけの打撃となり、セカンドゴロ。打率は.310に下がった。アラエスも第1打席は空振り三振に倒れて打率を.313。

先に第2打席が回ってきたのはパドレスのアラエス、2回、1死から1球目を打ってセンターフライに倒れて打率は.313。2打席凡退となった。その後、4回の先頭打者で迎えた大谷の第2打席、カウント3-1とバッティングカウントでストレートをセンター方向へ。いい感じで捉えたがシフトを組んでいたショート正面、大谷も2打席凡退で打率は.309となった。

首位打者争いの緊迫感を見せず、大谷はベンチで終始笑顔。最終戦を楽しむように青や赤のスポーツドリンクを飲み比べていた。

ドジャースの試合展開が早くなり、6回、大谷の第3打席、カウント0-1から内角低めのストレートに差し込まれてセカンドゴロ、3打席連続で内野ゴロに打ち取られた。

アラエスは第3打席に右中間へのツーベースで打率は.314、2年連続となるシーズン200安打をマークし、ほぼ首位打者のタイトルを確定させた。アラエスは6回終了で途中交代となった。

1対1と同点で迎えたドジャース、8回、1死一塁で大谷の第4打席、レギュラーシーズン最終打席で期待されるのは55号。ロッキーズは3人目、V.ポドニック(24)、カウント1-1から内角低め159キロのストレートを完璧にとらえてライト前へ。打球が上がらずにヒットとなった。さらに一、二塁で2塁走者のA.バーンズ(34)とダブルスチールに成功、大谷は今季59個目の盗塁となった。

投手陣では2回、ポストシーズンで4人目の先発起用が予想されるL.ナック(27)が登板、2死から6番・S.ヒリアード(30)にライトスタンドへ10号ソロを浴びてしまったが、4回を投げて、被安打5(1本塁打)、奪三振4、四死球0、失点1(自責点1)とポストシーズンに向けて試運転となった。

メジャーの最終戦は10月1日にハリケーンの影響で順延となっていたブレーブス対メッツがダブルヘッダーで行われ、全チームの日程が終了する。

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