■部活生の強さひきだすプロジェクト RiseUp(27日、千葉・習志野市立習志野高等学校)
パリオリンピック™体操男子団体金メダリスト、キャプテンの萱和磨(27、セントラルスポーツ)が母校の習志野高校に凱旋した。今回は「部活生の強さひきだすプロジェクトRiseUp」と称した憧れのアスリートが全国の学校を訪問し、ヒーローたちの言葉やアクションを通じて、部活生が持つポテンシャルを最大限にひきだす部活生応援プロジェクトの一員としてサプライズ登場。
東京五輪後に帰って以来、実に3年ぶりの母校凱旋という萱。今回は体操部とボクシング部が受講するスポーツ栄養学の講座にサプライズ登場ということもあり、生徒たちは金メダリストが登場すると「これヤバ!」と大興奮。
萱はあいさつで高校時代を振り返ると「死ぬほど体操の練習をしていたというのが一番。監督に止められるくらい、できるまでやりたくなっちゃうような高校生。学校生活でも体育祭や文化祭を楽しんでいた。本当に3年とは思えない濃かった高校生活でした」と当時を振り返った。
授業にもゲストとして参加した萱は食生活で意識していることを聞かれると「350日くらい(朝は)納豆ご飯と味噌汁とヨーグルトなどほぼ毎日同じメニューを食べる。睡眠もほぼ同じ時間(に寝る)、睡眠も食事もほぼ同じことしかしていないので、調子が悪くても(良くないの)は練習かなと絞ることができる」と体操につながる食生活事情について語った。
また体重に関して聞かれると日頃から安定した食生活と練習スケジュールを組んでいることから「高校3年生から今まで変わっていない。朝起きて洗面所まで歩いて(お腹を触っただけで)体重が分かる」と驚きのエピソードを披露。
特別講座の後は久しぶりに学校内を見学。自身が3年時の教室に行くと「なつかしい」と高校時代を思い出す萱。周りが友達だらけだったという自身曰く「神席」と呼ぶ通路側の席に座りながら話すなど当時のことを楽しそうに語ってくれた。
見学が終わると体操部で特別レッスン。あん馬と平行棒を中心に約2時間指導、自ら演技をすると、部員たちも金メダリストの演技を見入っていた。あん馬では練習序盤に落下する生徒が続出すると、「意識(を変えるだけ)で落ちなくなる」、「そこは伝えないといけない」と思い、集合をかけ自身のあん馬に対する取り組む姿勢を伝えた。
平行棒では演技が上手くいかない部員に対して、萱自らが実演。自身が行った演技の動画をその場で見せてやり方を説いた。動画を見せた理由について「映像はすごく大事。(生徒に)口で言っても分かるがより立体的にわかってもらうために映像を使う」と演技のアドバイスをしつつ、普段から行っている練習方法を教えた。
練習が終わると最後は男女の体操部員たちから萱へ質問の嵐。調子が悪い時どうしたらいいか?の質問に「ノリでやらない、こうやったから出来るというのを友達同士で話せたらいい。人に説明ができるとすごく自分のものになる、選手間で教え合うことが大事」と応えるなど1つ1つに対してしっかり考えて生徒たちに伝えた。
萱は1日を終え「すごくボリューム満点、体操は1か月2か月とすぐには上達しないが、(生徒たちにとって)きょうのポイントが何かきっかけになったらいいな」と締めくくった。
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