■ジャパン・オープン 車いすテニス男子シングルス1回戦(27日、東京・有明テニスの森公園)
ジャパン・オープンの車いすテニス男子シングルス1回戦に、パリパラリンピック金メダリストの小田凱人(18、東海理化)が登場。中国人選手相手にセットカウント2-0のストレートで勝利し、準々決勝進出を決めた。
金メダル獲得後初の大会出場となった世界ランク1位の小田は、強烈なフォアハンドや積極的に前に出てのボレーなどで同55位の相手を寄せつけず、第1セットを6-0で先取する。
第2セットに入ると、終始小田ペースで試合は進み、小田は1ゲームも落とすことなく6-0でこのセットも取り、金メダリストとしての貫禄を見せつけた完勝となった。
パリパラリンピックには初出場でシングルス金メダルに輝いた。ダブルスでも三木拓也(35、トヨタ自動車)とのペアで銀メダルを獲得。四大大会シングルスでは全仏オープンを2度制覇。全豪オープンとウィンブルドンも制し、グランドスラム4勝の実績を残している。
■小田凱人(おだ・ときと)
2006年5月8日、愛知県一宮市出身。9歳の時、左股関節に骨肉腫を発症し車いす生活に。10歳の時、国枝慎吾氏の動画を見て車いすテニスを始める。「世界Jr.マスターズ」単複優勝、15歳でプロ転向を表明し、17歳の時に出場した昨年の全仏オープンで史上最年少優勝を果たし、史上最年少で世界ランキング1位にも到達。同年10月の杭州アジアパラ男子シングルスを制し、パリパラリンピックの日本代表に内定した。「凱人」という名前の由来になっているのがパリの凱旋門。「勝ちどきをあげる」という意味から名づけられた。
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