■MLB ドジャース 4ー3 パドレス(日本時間26日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が本拠地でのパドレス戦に「1番・DH」で出場し、3打数2安打2打点1盗塁で打率は.303となった。マルチヒットで2度の勝ち越しタイムリー、今季56盗塁でイチローがルーキーイヤーだった2001年にマークした日本人最多の56盗塁に並んだ。
天王山1戦目は9回の猛攻も大谷の目の前でまさかのトリプルプレーでゲームセットとなったドジャース。2戦目のパドレス先発は今季14勝を挙げているD.シース(28)、通算成績は8打数2安打2本塁打、今季は2打数無安打。
1回表、ドジャース先発J.フラハティ(28)は1死から四球を出したが、3番・J.プロファー(31)をセカンドゴロ併殺打、前日の嫌な流れを切った。
するとその裏、大谷の第1打席、ストレートの四球で出塁、1死からワイルドピッチで二塁に進むと、4番・T.ヘルナンデス(31)がセンター前へタイムリー、大谷の四球から先制点を奪った。
しかし、2回、フラハティは先頭の4番・M.マチャド(32)に四球を与えると、ナ・リーグ新人王候補の5番・J.メリル(21)にライトオーバーのツーベースを打たれて無死二、三塁のピンチ。この場面で6番・X.ボガーツ(31)にレフト前へ同点タイムリー、さらに7番・J.クローネンワース(30)の内野ゴロの間に勝ち越し点を奪われた。点をもらった直後に失点と悪い流れを作ってしまった。
1回に1点を先制して、2回に2点を奪われ逆転される、1戦目と全く同じ形となったドジャース、3回、大谷の第2打席、カウント1-0から内角低めのスライダーに空振り、するとパドレスバッテリーは徹底して速いボールで厳しい内角攻め。カウント3-1からまたも内角低めのスライダーに空振り、遅いボールを振らされてフルカウントになると最後は99マイル(159キロ)の真ん中に手が出ずに見逃し三振に倒れた。
1対2と1点を追うドジャースは4回、2死から7番・T.エドマン(29)が右中間へのツーベースで出塁すると、8番・G.ラックス(26)がセンター前へ同点タイムリー、さらに9番・M.ロハス(35)が四球で繋ぎ、2死一、二塁のチャンスで大谷の第3打席、本拠地のファンも大声援で打席に送った。
1球目のスライダーをコンパクトに叩いて、ライトオーバーの勝ち越しタイムリーツーベース。前の打席で2度空振りしていたスライダーに完璧に合わせてここ一番で確実に捉えていった。大谷も塁上で満面の笑みを見せた。
しかし、5回、2死走者なしから2番・F.タティースJr(25)がレフトスタンドへ21号ソロで3対3の同点、パドレスが再び追いつき首位攻防戦にふさわしい好ゲームとなった。
中盤からはブルペン勝負、6回からドジャースは2人A.ベシア(28)が登板、2死から6番・ボガーツに四球を許したが、キャッチャー・W.スミス(29)が好走球で盗塁を阻止、流れをパドレスに渡さない。
パドレスは2人目に9月11試合に登板し、無失点を続けているJ.エストラーダ(25)を投入。ドジャースは2者連続四球で1死一、二塁のチャンスを作り、途中出場の9番・A.パヘス(23)が打球は左中間へ、これをセンターのメリルがダイビングキャッチ、両チーム好プレーで流れを渡さない。
2死一、二塁で大谷の第4打席、パドレスは3人目で左腕のA.モレホン(25)を投入、カウント0-1から高めの際どいボールのシンカーにストライクコール、これには大谷も驚いた表情を見せた。カウント2-2と追い込まれると、その高めのシンカーにバットを被せてセンター前へ勝ち越しタイムリー、大谷は塁上で雄叫びをあげた。ドジャースが4対3と勝ち越した。
さらに大谷は2試合ぶりとなる盗塁を成功させて、今季56盗塁、これでイチローがルーキーイヤーだった2001年にマークした日本人最多の56盗塁に並んだ。
チームはベシア、E.フィリップス(30)、B.トライネン(36)、そしてM.コーペック(28)が無失点リレーで最少得点差を守り切り、接戦に勝利。ドジャースに地区優勝マジック「2」が再点灯。明日、パドレスに勝利すれば、3年連続の地区優勝が決まる。
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