ファイターズの鍵谷陽平投手(34)が9月25日の楽天戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)の引退試合で先発。1番・小郷裕哉選手をセカンドゴロ、続く小深田大翔選手をショートライナーに抑える好投を見せ、有終の美を飾った。

大谷選手からのメッセージで“球場に笑い”

 試合後の引退セレモニーでは同期入団の大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)がビデオメッセージで登場。「この動画を見る時には、涙で前が見えないんじゃないかと思います。そうじゃないなら少しぼくは悲しいです」と語り、球場の笑いを誘った。

 鍵谷投手は引退セレモニー後に「いま、翔平も優勝争いをしていて大変な中、アメリカからメッセージを送ってくれるのは嬉しいです」と同期に感謝した。

現役最後の登板にサプライズ「1人の予定がもう1人」

 また、現役最後の登板にはサプライズもあったという。

 「最初は1人の対戦予定で小郷くんだけの対策していたんですけど、『もう1人』と言われてちょっと動揺しました。小郷くんも小深田くんもやりづらい雰囲気の中で正面から対戦を受けてくださって感謝しています」


 通算420登板。最後まで相手への感謝の言葉を重ねた優しさにあふれた鉄腕は、12年のプロ野球人生に幕を閉じた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。