秋場所で2度目の優勝を果たした大の里関(24)が、満場一致で大関に昇進。
初土俵から9場所での大関昇進は、昭和以降では最も早い記録です。

あまりのスピード出世に髪の毛が追いつかず、大いちょうを結えないちょんまげ姿の新大関となりました。

注目の口上は「謹んで申し上げます。大関の地位を汚さぬよう唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します。本日はありがとうございました」としました。

なぜ、この言葉を選んだのか聞きました。

新大関・大の里:
高校の時の恩師と電話して元々父親が「唯一無二になってくれ」と言っていて、その父親の思いを込めて言ったらどうだってことで、自分の中ではもう“完璧だ、これだ”と思ったんで、迷わず使わせていただきますと。

この伝達式の、約1時間前、生中継でリポートしていた相撲ジャーナリストの横野レイコさん。

すると、大の里関を発見するとすかさずインタビュー。

この時のインタビューについて、横野さんは「たまたま大の里関が準備のために金びょうぶの前に来てくれたので、これはもう全国の皆さんに声を届けたいという思いで思わず声をかけてしまった。令和の時代の唯一無二の横綱を目指してもらいたいと改めて思った」と話してくれました。

超スピード出世で大関となった大の里関、上がったのは番付だけではありません。

相撲ジャーナリスト・横野レイコさん:
相撲界は幕下では給料はもらえません。大の里関は、去年の9月場所で新十両ですから、去年の9月からお給料をもらえる立場になりました。十両のお給料は約100万円。わずか1年で大関の給料が約250万円。2倍以上のお給料になったんですが、それだけじゃない。

月給以外にも、場所手当や優勝賞金や懸賞金などがあり、2024年は月平均で約800万円と収入も大幅アップしているというのです。

最速で、2025年の初場所での綱とりに期待がかかります。

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