柔道のパリ五輪代表に内定している女子78㎏級の髙山莉加(29、三井住友海上)が香港で行われたアジア選手権で優勝、23日に帰国し取材に応じた。

今大会の出場はパリ五輪の本番でシード権を獲得するためにポイントを積み重ねる目的もある。大会前の取材では報道陣から「優勝したらシード圏内、負けたら圏外」と言及される一幕があった。

その出来事に対し、髙山は「あの後ずっともやもやしていてあの時にいえばよかったと思っていることがある。私がアントニオ猪木さんだったら『出る前に負けること考える馬鹿いるかよ』と言われますよ。私でよかったですね」と笑顔で当時の心境を打ち明け、報道陣の笑いを誘った。

実際に髙山はアジア選手権では奮起。準々決勝、準決勝、決勝の三試合に出場すると、準々決勝は合技、準決勝は腕挫十字固、決勝は横四方固でオール一本勝ちで優勝した。

結果を見るとこれ以上ないように思えるが「練習していた足技が出せずに、今までやってきた寝技が出せた。もっと練習した足技が出したかった。」と内容面への反省も忘れていない。

パリオリンピック前最後の大会を終え、大きな弾みをつけた髙山。「今回出た立ち技の課題と得意の寝技の強化を3か月でしていって、心技体全て鍛えてオリンピック当日を迎えたい」と意気込みを語った。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。