■MLB パドレス 4ー2 ホワイトソックス(日本時間23日、カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコ・パーク)
パドレスのダルビッシュ有(38)が本拠地でのホワイトソックス戦に先発、6回1/3、87を投げて、被安打3(2本塁打)、奪三振9、四死球0、失点2(自責点2)、防御率は3.18。3回には2番・L.ロバートJr(27)から三振を奪い、日本人投手史上初となるメジャー2000奪三振をマークした。チームが逆転勝ちでダルビッシュに勝敗はつかなかった。
首位ドジャースに3ゲーム差に迫った2位パドレス、25日からの直接対決を前に復帰後負けなしで連勝中のダルビッシュが先発。相手は前日に今季119敗目を喫し、2003年にタイガースがマークしたア・リーグの最多敗戦記録に並んだホワイトソックス。
立ち上がり、1番・M.バルガス(24)をストレートで空振り三振を奪うと、2番・L.ロバートJr(27)はスライダーで空振り三振、珍しく1回から飛ばしていき3者凡退に抑えた。
2回には1死から5番・G.シーツ(28)はシンカーで詰まらせて、サード線へボテボテのゴロ、ダルビッシュは少し反応が遅れたが、無駄のないフィールディングでアウトを奪った。続く6番・L.ソーサ(24)はスイーパーで空振り三振と試合のリズムを作っていった。
3回には1死から8番・K.リー(26)にはシンカーが甘く入りレフトスタンドへ11号先制ソロホームランを打たれた。それでも、9番・J.アマヤ(26)はカーブで空振り三振を奪うと、2番・L.ロバートJrはスライダーで見逃し三振。この三振でダルビッシュは日本人投手史上初となるメジャー2000奪三振をマークした。
すると3回、1死から1番・J.プロファー(31)が24号同点ソロですぐに追いついた。点を取ってもらった4回、ダルビッシュは4番・A.ボーン(26)からこの試合7つ目の三振を奪うなど3者凡退に抑え、ベテランらしく試合のキーポイントをしっかり抑えた。5回も8番・リーから三振を奪い、毎回の8奪三振。
6回のマウンドに上がったダルビッシュは1死から1番・バルガスに7球粘られ、フルカウントからスライダーが甘く入ってしまい、5号ソロホームラン。1対2と勝ち越されてしまった。それでも3番・A.ベニンテンディ(30)から見逃し三振を奪い、今季最多タイとなる9つ目の三振。
7回、先頭の4番・ボーンをサードファールフライに打ち取ったが、ここでパドレスベンチが動き、監督がマウンドへ。ダルビッシュも思わず苦笑いを浮かべて、ボールを渡した。ダルビッシュは6回1/3、87を投げて、被安打3(2本塁打)、奪三振9、四死球0、失点2(自責点2)で降板となった。
チームは1対2と1点を追う8回、無死二塁の場面でこの試合ベンチスタートだった打率.317でナ・リーグ首位打者のL.アライズ(27)を代打で起用、この大事場面でレフト線へタイムリーツーベースとしっかり仕事をこなして同点、ダルビッシュの負けも消した。さらに1死三塁で1番・プロファーが犠牲フライで逆転すると、2番・F.タティースJr(25)が20号ソロ、パドレスがここ一番での強さを見せつけた。
逆転負けを喫したホワイトソックスは今季120敗目、1962年メッツに並び、MLBシーズン最多敗戦タイ記録となった。パドレスは逆転勝ち、最高のムードで25日からドジャースとの直接対決に臨む。
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