■MLB ドジャース 3-6 ロッキーズ(日本時間22日 カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が本拠地でのロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1盗塁で打率は.297。9回に今季53個目の盗塁を成功させて、イチロー氏が持つ日本選手シーズン最多盗塁記録の56にあと3と迫った。
18日のマーリンズ戦終了で「自分のゾーンをなかなか信じきれてなかった」と語っていたが、そこからの3戦は15打数10安打4本塁打12打点。20日の試合では自身初の1試合3本塁打、球団初の1試合10打点、MLB史上初の「50-50」を達成した。
わずか数試合で自分のゾーンにアジャストした大谷、ロッキーズの先発はC.クォントリル(29)、今季は5打数2安打、通算成績は12打数4安打4三振で打率は.333、本塁打はなし。
1回の第1打席、真っ直ぐを投げず、ボールを動かしてくるクォントリルに対して、しっかりボールを見ていき、カウント2-2から高めのシンカーを引きつけて逆方向に叩いたが、痛烈な打球もサード正面のゴロ。アウトにはなったが確実にボールを捉えていた。
0対3とリードされた3回、2死走者なしで迎えた第2打席、この打席もボールをしっかり見極めていき、ストレートの四球で出塁。盗塁が期待されたが、2番・M.ベッツ(31)が四球の後の1球目、大谷の盗塁を警戒して速いボールを投げてくるのを狙い済ましてフルスイング。完璧にとらえた打球はレフトスタンドへ18号ツーラン。2対3と1点差に詰め寄った。
3対3と同点の4回、2死一、三塁のチャンスで第3打席、カウント1-1から122キロのカーブに空振り、さらに114キロのカーブはボールと遅いボールを続けられてカウント2-2から最後は内角低めに151キロのシンカー、大谷も手が出ずに見逃し三振。ロッキーズバッテリーが最高の攻めを見せた。
同点に追いついたドジャースだったが5回、先発のW.ビューラー(30)が3番・R.マクマーン(29)に20号ソロを浴びて、3対4、またもロッキーズにリードを許した。
1点を追う6回、1死一塁で大谷の第4打席、ロッキーズ2人目、左腕のL.ペラルタ(23)と対戦。1球目、カーブが抜けて、右ひじのエルボーガードに直撃。今季6個目の死球で出塁。本拠地のファンからは大ブーイングとなった。チャンスを広げたが、続くベッツが1球目を打ってサードゴロ併殺打、ドジャースは追いつくことが出来なかった。
9回にはD.ハドソン(37)がC.ブラックモン(38)に2試合連続となる11号ツーランを浴びて3対6と突き放された。3点ビハインドの9回、ロッキーズ5人目、S.ハルポーセン(24)の1球目のストレートを左中間へ運び出塁。さらに今季53個目の盗塁を成功させて、イチロー氏が持つ日本選手シーズン最多盗塁記録の56にあと3と迫った。
本塁打MLBトップを争っているヤンキースのA.ジャッジ(32)がアスレチックス戦で54号を放ち、この日ホームランがなかった大谷との差は2本となった。
そして、優勝争いは2位のパドレスがホワイトソックスに勝利して3連勝、ドジャースが敗れたため、マジックは消滅、これでゲーム差は3となった。25日からの直接対決を前に明日はドジャースは山本由伸(26)、パドレスはダルビッシュ有(38)と日本人投手が先発、優勝争いが白熱してきた。
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