■大相撲秋場所・14日目(21日、両国国技館)

関脇・大の里(24、二所ノ関)が、結びの一番で大関・豊昇龍(25、立浪)を押し出しで下し、自己最高の13勝目を挙げ千秋楽を待たず2場所ぶり2度目の優勝を果たした。

1敗で優勝争い2差でトップの大の里は、立ち合い諸手突きで一気に土俵の外へ押し出し、豊昇龍に全く隙を与えず圧倒した。

史上最速での大関昇進を目指す大の里は、前日琴櫻を取り直しの末に破り、大関昇進の目安とされる三役で“直近3場所33勝”に到達した。この日は過去3戦全敗(不戦勝除く)の天敵・豊昇龍に”初勝利”で34勝に到達。夏場所以来、2場所ぶりの賜杯を手にした。

幕下付け出しデビューから所要9場所での大関昇進となれば、昭和以降では豊山と雅山の所要12場所を大幅に上回る。

今場所は初日から破竹の11連勝と“全勝街道”。12日目に若隆景と熱戦の末に敗れたが、13日目、14日目と2大関撃破で見事優勝を飾った。

【大の里・直近3場所成績】
5月夏場所   12勝3敗(西小結)優勝   
7月名古屋場所  9勝6敗(西関脇)
9月秋場所   13勝1敗(西関脇)優勝 ※残り1日

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