9月9日(月)、関西大学ラグビーAリーグに所属する各大学の主将が、“高校ラグビーの聖地”東大阪市の花園ラグビー場に集結。9月22日(日)から始まる秋のシーズン、「2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」に向けて健闘を誓いました。

 リーグ4連覇を狙う京都産業大学は、日本代表候補合宿に召集された土永旭選手や「ワールドラグビーU20トロフィー2024」大会で主力として活躍した石橋チューカ選手を擁するなど今シーズンも充実の布陣。春の関西大学春季トーナメントも、圧倒的な強さを見せて、昨シーズンに続いて優勝を果たしました。

 その京産大が初戦で対戦するのが、大学選手権3連覇など関西に数々の栄光をもたらしてきた名門・同志社大学。第1戦で実現した名門対決を前に京産大・辻野隼大(共同)主将は「京産の歴史を振り返ると同志社は(常に)目標としてきた存在。過去の先輩の想いも背負ってまずは同志社戦に臨みたい。僕たちがやるラグビーは、一戦一戦京産らしさを出すこと」と口にすると、同志社大・寺北亘佑主将は「京産の強いフィジカル、セットプレーに対して、しっかり走り勝つラグビーを展開したい。勝って勢いをつけたい」と語りました。

 ここ数シーズン、その京産大とともに、関西の大学ラグビーをリードしてきたのが天理大学。4シーズン前には36年ぶりに関西に大学日本一をもたらした天理大は、春のシーズンこそ、けが人が続出して苦しんだものの夏に向けて復活。菅平では早稲田大学に完勝するなど、ここにきて調子を上げてきました。筒口允之主将が「目標は関西一位奪還、そして日本一。しっかり泥臭くひたむきに天理らしいラグビーをして関西を勝ち取りたい」と力強く宣言した天理大学、キャプテンを務めるヴィリアミ・サポイ選手の突進など、攻守ともに前に出るチカラが持ち味の摂南大学との第1戦から、真っ向勝負で挑みます。

 その天理大に、春の大会で大勝して注目を集めているのが関西学院大学。小樋山樹監督が「ここ数シーズン、ディフェンスにポイントを置いて闘ってきたが、京産大や天理大といった相手から、なかなか得点を奪うことができなかった。今シーズンは、ディフェンスに加えてより攻撃にも時間を割いて練習を積み重ねてきた」というように春の大会では、優勝した京産大からも49点を奪うなど、多彩な攻撃力が光りました。

 関学の初戦の相手は、ライバル関西大学。関西大学・佐藤貴志監督が「開幕の関学との関関戦、僕らはとても大事にしている。十分戦える力はあると思っているので、まず開幕戦にむけてALLIN(すべてを注ぎ込んで)して、チーム全員で頑張っていきたい」と話すと、関学の平生翔大主将は「初戦という意味ではもちろん重要だが、それ以上に関関戦は特別。絶対に負けられない」と闘志を燃やしました。

 もう1試合は、今シーズンから就任した小寺亮太ヘッドコーチが「立ってボールをつなぐ立命館スタイル。アグレッシブな攻撃をしかけ続けるラグビーを確立したい」と語った立命館大学と、一足早く開幕した秋の関西学生アメリカンフットボールリーグで、(アメリカンフットボール部が)京都大学、関西大学といった強豪チームを次々と撃破して、運動部全体が勢いに乗っている近畿大学の対戦。「アメリカンフットボール部の活躍は刺激になっている」と話した近畿大学・岡野干城ヘッドコーチ。身長166cmと小柄ながら激しい闘志とハードタックルでチームをけん引する近畿大学・中村志主将など、両大学ともに数多くの実力ある選手がそろっているだけに、こちらの試合にも注目が集まります。

 「2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」は、9月22日(日)に花園ラグビー場で開幕。11月30日(土)に同じ花園で予定されている最終節まで、8校が総当たりでのリーグ戦を行って、勝ち点制によるポイントで順位を争います。(勝ち点は、勝利4点、敗戦0点、引き分け2点。ボーナスポイントとして7点差以内の敗戦1点、3トライ差以上の勝利1点、全勝チームに4点)

 肉体と闘志が交錯する若者たちの激突。果たしてどのチームが栄冠を手にするのか、関西を熱くする大学ラグビーのシーズンがいよいよ始まります。

 【関西大学ラグビーAリーグ】
9月22日(日)第1節対戦カード
(花園第2グラウンド)
近畿大学 対 立命館大学(11時30分KO)
関西学院大学 対 関西大学(13時30分KO)

(花園第1グラウンド)
摂南大学 対 天理大学(12時KO)
同志社大学 対 京都産業大学(14時KO)

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