スポーツの特集は「スカッシュ」です。4年後のロサンゼルスオリンピックの新競技にも選ばれたスカッシュの魅力に迫りました。

四方を壁に囲まれたコートで交互にボールを打ち合うスカッシュ。別名「3次元ビリヤード」とも言われ、頭脳・体力・テクニックが融合したイギリス発祥のスポーツです。4年後のロス五輪の追加競技にも選ばれ、今注目のスカッシュですが、仙台でも体験できる場所があります。青葉区のセントラルフィットネスクラブ仙台です。コートはテニスコートの半面より少し小さいサイズ。使うのはテニスより一回り小さいラケットと、中が空洞になっているゴルフボール大のゴム製のボールです。コーチを務める町屋幸太さんにそのルールを伺いました。

町屋幸太さん
「スカッシュは簡単に言うと、テニスの壁打ちの要領で前の壁に打ってラリーを2人で楽しむスポーツになります」

同じ空間にいる対戦相手とボールを打ち合い、床に2回バウンドする前に前方の壁の決められたエリアに打ち返さなくてはいけません。サーブの際は前方の壁の決められたエリアに。ラリーの際はどの壁でも使えますが、最終的には前の壁に返さなければなりません。

町屋幸太さん
「例えば、右の壁にボールを最初にぶつけました。角度がついて右の壁、前の壁だったらOK。逆に右の壁に当たった後に左の壁に当たったりするとフロントの壁を経由していないので、これがアウトになります」

狭いコート内では正確に打ち返すテクニックのほか、高度なポジション取りなども勝利のカギを握ります。基本的なルールが分かったところでスカッシュ未経験のスタッフが挑戦しました!最初こそ苦戦しましたが、すぐにラリーが続くようになりました。

「スカッシュは年齢関係なく子どもから大人まで、レベルも初心者から上級者まで、そのレベルによってやり方が全然違いますので。初心者の方だとエンジョイで、たくさん汗をかけるスポーツ」

スカッシュの魅力はまだあります。1時間当たりの消費カロリーが約700キロカロリーとテニスの約2倍に相当し、短時間で十分な運動効果を得られるといいます。

町屋幸太さん
「消費カロリーがすごく高い。有酸素としての効果もあるので、何と言っても短時間で爆発的な運動量になる。そこらへんがスカッシュの魅力」

世界185の国と地域で約2000万人に親しまれているスカッシュですが、日本では愛好者を除く競技人口がわずか1200人あまり。
実際、宮城県内にもスカッシュコートはわずか3コートしかありません。コーチを務める町屋さんはオリンピック種目に選ばれたことで、今後さらに環境が整ってほしいと話します。

町屋幸太さん
「オリンピック種目になったことで注目を浴びる機会が増えると思いますので、興味を持った方にスカッシュを体験していただいて楽しさをぜひ味わっていただければなと思います」

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