J2の鹿児島ユナイテッドFCは21日、鹿児島市で栃木SCと対戦。実に7試合ぶりの勝利にスタジアムが沸きました。

6試合勝利から遠ざかっている鹿児島ユナイテッド。スタジアムには悪天候の中、勝利を信じる約4500人のファン・サポーターが詰めかけました。

大きな声援を受けてユナイテッドは前半21分、山口から藤本へ!しかし、シュートを打つことはできません。

ここまで開幕から10試合先制点を奪えていないユナイテッドですが、27分コーナーキックのチャンス。

キッカーは藤村。

ニアサイドに走り込んだ井林がヘディングでゴールネットを揺らし、ついに待望の先制ゴールを奪います。

さらに、34分には野嶽のターンから前線の田中へ!果敢に追加点を狙います。

攻撃の手を緩めないユナイテッドは、後半5分、高い位置でボールを奪った福田が、自ら持ち込みシュート!福田の今シーズン初ゴールで2対0とリードを広げ、スタジアムが歓喜に包まれます。

この後ユナイテッドは栃木の反撃を受け、1点差に詰め寄られます。

さらにアディショナルタイム、相手がヘディングシュート!しかしここはキーパー泉森がファインセーブをみせリードを守り切ります。

ユナイテッド。2対1で7試合ぶりの勝利。勝ち点3をゲットし15位に浮上しました。

移籍後初ゴール・井林章選手
「待ちに待った先制点だったし自分が違いを見せたいというのが結果で出せてうれしかった」

この試合では鹿児島テレビ・上片平健アナウンサーが、Jリーグ公式映像の実況を担当しました。上片平アナウンサーが最も印象に残ったシーンはユナイテッドの先制シーンでした。

実況
「鹿児島のコーナーキックキッカーは藤村。空中戦に強い井林も上がってきています。藤村からニアサイド!ヘディングシュート!こじ開けました、井林!」

今シーズンのユナイテッドは、ここまで先制した試合がなかったんですが、ようやく先制ゴールが生まれました。

得点を挙げた井林選手は、試合後、このように振り返っていました。

井林章選手
「みんなが自分に点を取らせてくれるための働きを、キッカーと中の人の動きが、うまくかみ合ったからこその点だと思うのでチーム全体の得点だと思う」

けがのため開幕戦以来のスタメン出場となった井林選手ですが、空中戦に非常に強いんです。

その井林選手にフリーで打たせるために他の選手がしっかりとポジションを取って、キッカーの藤村選手も狙ったところにボールを蹴り込んでいきました。

鹿児島にとって待望の先制ゴール。非常にデザインされた狙い通りのセットプレーだったと思います。

ユナイテッド、次の試合もホーム戦です。4月28日、10位のレノファ山口FCと対戦します。

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