元日本代表FWの大久保嘉人さんが、ガンバ大阪のFW宇佐美貴史選手が柏レイソル戦で決めた一撃を「まさしくベストゴール」と大絶賛。自身の経験に重ねながら、エースの“復活”についても語った。


▼大久保嘉人さんが解説!G大阪・FW宇佐美貴史選手の「ベストゴール」

 関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF!KANSAI』。9月1日収録の放送では、関西4クラブのベストゴールをスタッフが選出し、なかでもMCを務める元日本代表のFW大久保嘉人さんは、ガンバ大阪のFW宇佐美貴史選手の個人技が光った一撃を称賛した。

 ベストゴールに選ばれた宇佐美選手の得点は、J1リーグ第18節柏レイソル戦で生まれた。ホームで行われた一戦で前半15分、左サイドでボールを持った宇佐美選手はセンスが凝縮された切り返しで相手をかわす。対峙したDF立田悠悟が思わず膝をつくフェイントで、最後は絶妙なコースを突くシュートを放った。

 (大久保嘉人さん)「一番好きなのは、宇佐美選手でした。すべてが個人技というのもあるし、ペナルティーエリアの中で、めちゃくちゃ冷静。シュートも完璧でしたね。だからイメージできているでしょ。どこにシュートしようと決めてキックフェイントで切り返して抜いて、その後もゴールを見ていないんですよ。しっかりボールを見て、キーパーが取りにくい手の横を狙って打っているので、これは本当に技術がないとできない。やっぱり自信というのも、今シーズン取り戻してきている中で、久々に宇佐美選手のこういうドリブル、ゴールを見られたので。凄いですね」

 現役時代は2013年から3年連続でJ1得点王に輝いた大久保さん。だが、その前年はヴィッセル神戸で26試合4得点と苦しんだ。その後、川崎フロンターレへ移籍を決断し、得点を量産。それは、30歳を越えた経験値も関係したという。

 (大久保嘉人さん)「年齢を重ねて経験を積んだことで、ただガムシャラなだけではなく、ゴールを取るために『行かない』という選択肢ができたり、点を取るためにより効率よくパワーを出し切ることができる」

 宇佐美選手も、負傷の影響があった昨シーズンは、チームが残留争いを強いられるなど5ゴールにとどまり苦しんだ。宇佐美選手と重なる部分を見出しつつ、大久保さんは「誰も文句をつけようがない。まさしくベストゴール」と太鼓判を押していた。


 (MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:20放送 2024年9月1日(日)収録より)

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