■パリパラリンピック バドミントン女子シングルス(WH1・車いす)決勝(日本時間2日、ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ)
東京パラ金メダリストの里見紗李奈(26、NTT都市開発)が女子シングルス決勝で、S.プックカム(38、タイ)を2‐1(18‐21、21‐13、21‐18)で下し、金メダルを獲得、見事大会2連覇を達成した。前日の女子ダブルスでは銀メダルに輝いた里見、今大会2つ目のメダル獲得となった。
プックカムは1ゲームも落とさず4連勝で決勝に進んだ。そんな強敵に里見は第1ゲーム、前後に揺さぶられリードを許す。里見は5連続得点などで追いすがるが届かず、18‐21で先取される。第2ゲーム、里見は4連続ポイントでリード。強烈なスマッシュも決め、このゲームの主導権を握った里見が21‐13で奪う。
運命の第3ゲームは互いに点を取り合う息詰まる攻防が続く。13-13から相手のショットはアウト。さらに長いラリーも制し、スマッシュを決めると里見はガッツポーズ。17-13とリードを広げ、そのまま逃げきり21-18で第3ゲームを奪った。
里見は高校3年生だった2016年5月、交通事故で脊髄を損傷し、車いす生活となった。17年に父・敦さんのすすめでパラバドミントンを始め、同年12月の日本選手権でシングルス準優勝すると、19年の世界選手権でシングルスを初制覇した。東京大会ではシングルス金メダル、山崎悠麻(36、NTT都市開発)と組んだダブルスでも金メダルと単複2冠の偉業を成し遂げた。
■里見紗李奈(さとみ・さりな)
1998年4月9日、千葉県出身。中学時代は3年間バドミントン部に所属。高校3年生の時に交通事故に遭い車いす生活になる。父が見つけてくれた実家近くのパラバドミントンチームで活動を開始するとすぐに頭角を現し国際大会で活躍。東京パラでシングルス、ダブルスの2冠を達成した。現在世界ランキング1位。好きな食べ物は「ちくわ」。
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