阪神3-0中日(21日)
阪神が今季初の6連勝でついに首位に立った。雨の影響で試合開始が1時間近く遅れた中、才木が7回3安打無失点の力投。時折、雨が強く打ちつけ、ぬかるんだグラウンドに「すごい状況だった」と苦笑しながらも、「集中を切らさずに試合に入れたのでよかった」と頼もしく語った。
自身にとって今季初の甲子園のマウンド。昨季も4勝1敗と好成績をマークした本拠地で躍動した。150キロ台の直球にカーブで緩急を利かせ、今季にかけて磨いてきたスライダーも駆使。8三振を奪い、「もうちょっと取れたかな」と自信をのぞかせた。
直球で押すスタイルが印象的な右腕は、悪天候を考慮して「力を抜いた」スタイルに変更したという。守備陣の足場の悪さも頭に入れ、できるだけフライアウトを狙った。「ゴロが多くなったのは申し訳なかった」と話したが、投球の幅を広げながら、ゼロを重ねた〝完封〟劇だった。
六回に佐藤輝の3ランが飛び出し、投打ががっちりとかみ合った。昨季日本一の本領をみせ始めたチームに、才木は「今、乗っていると思う」とナインの思いを代弁するように話した。(嶋田知加子)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。