10月のリーグ開幕へ向け、新戦力も合流したJTサンダーズ広島。勝利のカギを握るのは、広島出身の “守備の要” です。期待のルーキーが燃える理由を取材しました。

あの 猫田勝敏 さんを輩出した崇徳高校(広島市)バレー部出身。しかも世代屈指の能力を持つ守備の要・高木啓士郎 。1か月半後の開幕に向け、調整のピッチを上げています。

JTサンダーズ広島 高木啓士郎 選手
「自分の出場機会を増やすということと、チームの勝ちに少しでも、どんな形であっても貢献したいという思いを常にワンシーズン持ち続けて戦いたいなと思います」

守りの専門職であるリベロには、同じ崇徳出身のスター選手、井上航 がいました。しかし、昨シーズン限りで現役を引退。高木は、ポジション争いに挑みます。

高木啓士郎 選手
「ぼくの強みは、レセプション(レシーブ)が一番の強みだと思っているので、その強みを最大限に生かして、自分のパスからチームを支えて、攻撃陣をどんどん生かせるような、そういうパスを強みにしています」

この日の午前、高木は、チームから背番号の変更を告げられました。昨シーズンまで現役でプレーした名選手・井上航が着用していた「10番」を引き継ぐのです。

高木啓士郎 選手
「(井上)航さんに『背番号 “10番” つけていいですか?』って聞いて、『つけろ』っていうふうに言ってくれて喜んでいたので、航さんの思いも背負ってがんばろうっていう意味で覚悟を持って “10番” にしました」

午後には、母校の崇徳高校がJTの本拠地である猫田記念体育館に練習に訪れました。かつての自分の姿を重ね、彼は原点に立ち返りました。

高木啓士郎 選手
― 久々に母校のユニフォームを見てどうですか?
「やっぱり懐かしいですね。懐かしいし、こんな時期もあったんやなっていう…。でも、高校生から学ぶこともたくさんあるし、一生懸命、泥くさくやっていたのは今でも変わりなく続けたいなと。ぼくの原点みたいなところであるので、崇徳のバレーは」

地元の期待も、母校の栄光の歴史も、先輩の思いも、全てを真正面から受けて立つ―。その向こうに “JTのニュースター” が誕生します。

高木啓士郎 選手
「背負うものがたくさんあるんですけど、そのぶん、多くの人に応援してもらえるというプラスに考えていますし、自分が活躍する姿を見せて、お世話になった方に恩返しするんだという思いでがんばりたいなと思います」

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