首位・広島カープと2位・巨人の天王山―。1勝1敗で迎えた22日(木)の試合は、前回、東京ドームでプロ初完封勝利をあげた アドゥワ誠 と2戦連続完封勝利を続ける 戸郷翔征の投げ合い。カープの堅い守りが、延長戦のドラマを生みました。
8月22日(木)巨人 vs. 広島(東京ドーム)
カープの先発は、前回登板で巨人相手にプロ初完封勝利をあげたアドゥワ。初回からピンチを招きますが、サード・小園海斗 の好判断(ゴロで2塁ランナーをタッチアウトに)でピンチを脱します。
2回には1アウト・満塁のピンチで再び打球は小園の元へ。今度はダブルプレー(本塁→一塁)で切り抜けます。
無失点ピッチングを続けるアドゥワですが、6回ウラにつかまります。1アウト・2塁・1塁から 浅野翔吾にタイムリーを打たれ、先制を許します。
さらに2アウト・3塁・2塁とされたところで新井監督は、アドゥワから塹江に継投。ピンチのマウンドを託された塹江は、丸佳浩 をピッチャーフライに打ち取り、起用に応えます。
カープはその後、7回に 森浦大輔 、8回に 黒原拓未 が、強力巨人打線を無失点に抑えます。
1点を追う9回表の攻撃。3試合連続完封勝利まであとアウト3つの戸郷から先頭の 野間峻祥 が、ヒットで出塁します。
続く矢野は送りバントで1アウト・2塁を作ります。ヒットが出れば同点の場面で打席には戸郷と同学年、3番・小園。センターへのヒットで2塁ランナー・羽月隆太郎 が、一気にホームイン。土壇場で同点に追いつきます。
9回ウラは、島内颯太郎 が無失点に抑え、延長戦に突入します。
そして、迎えた10回表、代打・秋山翔吾 が、ライトへのツーベースヒットで勝ち越しのチャンスメイク。その後、2アウトとされながら打席には矢野。得点圏打率3割と勝負強い矢野は、レフト前にタイムリーを放ち、この試合初めてリードを奪います。
最後は13日ぶりの登板となった 栗林良吏 が、3人で締め、ゲームセット(巨人 1-2 広島)。2位・巨人との首位攻防戦は2勝1敗で勝ち越し、ゲーム差を「2」に広げました。
◇ ◇ ◇
青山高治 キャスター
さすが首位攻防戦といった戦いでしたね。
コメンテーター 桑島美帆 さん(中国新聞社 文化担当記者)
22日の試合はとってもよかったですね。ドラマが満載で、末包昇大 選手のファインプレーとか何度見てもすごいなと思いました。
青山高治 キャスター
なんか「きょうは相手の戸郷投手もいいし、無理かな」ってちょっと思っていたけど、そこからの同点・勝ち越しですから。
中根夕希 キャスター
そうなんです。強いなと思いました。だって、巨人もヒットは2けた打っているんですよね。なのに1点しか入らない。このカープの野手陣の守りの強さ。そして、中継ぎに継投して何人出ていっても、いいピッチャーぞろい。強いですよ。
青山高治 キャスター
ちょっと中国新聞社内もそわそわし始めた?
桑島美帆 さん
そうですね(笑)
青山高治 キャスター
首位攻防で勝ち越したのは大きかったですもんね。
中根夕希 キャスター
延長戦になって逆転で勝ったっていう、勝ち方もすばらしかったです。
青山高治 キャスター
きょう(23日)からは地元・マツダスタジアムに帰ってきて、3位・阪神と対戦ということです。
中根夕希 キャスター
早ければあす24日にも「M」が…。はい、楽しみです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。