■第106回全国高校野球選手権記念大会 第12日 準々決勝 神村学園 8-2 大社(19日・甲子園球場)

神村学園(鹿児島)が大社(島根)に勝利し2年連続でベスト4進出を果たした。試合は2ー2の同点で迎えた5回表、敵失の間に勝ち越しに成功。7回表には4番・正林輝大(3年)、5番・岩下吏玖(3年)、6番・上川床勇希(3年)に連続タイムリーが飛び出し7ー2に。さらに8回表にも1点を追加しリードを広げた。投げては先発・今村拓未(3年)、リリーフで登板した早瀬朔(2年)の継投で守り切った。

2年連続7回目の出場となった神村学園は1回戦で木更津総合(千葉)と対戦。1点を追う7回裏、入耒田華月(2年)、今岡拓夢(2年)の連続適時打で勝ち越し、8ー5で勝利した。続く2回戦では中京大中京(愛知)と対戦し2点を追う6回に上川床、今村の適時打などで逆転。9回表には入耒田がソロ本塁打を放ち4得点目。先発した今村は9回3失点と粘りの投球を披露し勝利した。ベスト8をかけた3回戦では岡山学芸館(岡山)と対戦し同点で迎えた4回表、単打で繋ぐと押し出しの死球、適時打などで勝ち越し、先発全員安打となる12安打7得点。投げては先発した右腕・早瀬が9回1失点で完投し準々決勝へ駒を進めた。

この試合の先発・今村の立ち上がりは大社の先頭・藤原佑(3年)に四球を与えるとその後1死三塁のピンチを背負った。迎えた3番・石原勇翔(3年)が放った遊ゴロの間に、三塁走者は本塁へ生還。先制を許した。

いきなり1点を追う展開となった打線は直後の2回表、大社の先発・岸恒介(3年)に対し1死走者無しから5番・岩下、6番・上川床に連打が飛び出し1死一、三塁のチャンスを作った。一塁走者の上川床が盗塁を試みるもアウトに倒れ2死三塁、しかし7番・木下夢稀(3年)がセンターへの適時打を放ち同点に。

中盤に入り4回表、四球など2死満塁のチャンスを作ると8番・藤田侑駿(3年)も四球を選び押し出しで勝ち越し。1点リードに変わった。

しかし直後の4回裏、先頭の6番・高橋蒼空(3年)に中安打を放たれると7番・山本佳汰(3年)の送りバントを今村がフィルダースチョイス。無死一、二塁のピンチを迎えると8番・園山純正(3年)の送りバントを今村が悪送球し再び試合は振り出しに戻った。ここで今村は降板、2番手で背番号10、早瀬がマウンドに上がった。早瀬は走者を背負う場面での登板となるも後続を抑え得点を与えず。

2-2の同点で5回表、先頭の増田有紀(3年)が四球、2番・入耒田が左安打を放ち無死一、二塁のチャンスに。大社は山本に代わり3番手でエース・馬庭優太(3年)がマウンドに上がった。迎えた3番・今岡は遊ゴロもセカンドの悪送球により3点目を奪った。

1点リードで終盤に入り7回表、1死走者無しから2番・入耒田が四球で出塁。続く3番・今岡も左安打で繋ぐと4番・正林にレフトへの適時打、5番・岩下にレフトの頭を越す適時三塁打、6番・上川床に3安打目となるセンターへの適時二塁打が飛び出しこの回一挙4得点。好投手、馬庭を捉え突き放した。

リリーフ登板からマウンドに立ち続ける早瀬は7回、走者を背負うも無失点に。8回表には1番・増田のセーフティバントなど2死一、二塁と追加点のチャンスで3番・今岡がレフトへの適時打を放ち8ー2。そのまま6点のリード9回裏、満塁のピンチも大社打線に反撃を許さず無失点に抑えて試合終了。勝利した神村学園が昨夏4強超えを目指し準決勝進出となった。

※写真は神村学園・正林輝大選手

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