パリオリンピック™陸上・女子やり投げで見事金メダルを獲得した北口榛花選手。世界中で話題になった競技中の“もぐもぐタイム”にはある秘密がありました。

■なぜ寝そべってカステラ? ゲン担ぎだけではない“合理的な理由”

齋藤慎太郎キャスター:
陸上・女子やり投げの北口榛花選手(26)。陸上の女子フィールド種目で史上初めての金メダルという快挙を達成しました。

北口選手は3投目の終了後、寝そべりながらカステラをもぐもぐするシーンが見られました。ゆっくりしているだけではなく、骨盤や骨格を考えた大切な姿勢で、リラックスして体のバランスを整える効果があるそうです。腹部をしっかり伸ばし、柔軟性を高めることも意識されているそうです。

カステラは、北口選手が最初に日本新記録を出した時のゲン担ぎだといいます。さらに、カステラは即吸収の炭水化物なので、エネルギー補給をされているということです。満開の笑顔が2024年も見られました。

井上貴博キャスター:
投てき以外も一挙手一投足、目が離せない魅力的なアスリートですね。

北口選手は小学校6年生のときに170センチあった身長がコンプレックスで、重度の猫背になってしまい、今も常に自分専用の矯正専用のイスを持ち歩くほどだそうです。休息中もどのような姿勢をとるかを研究し、この姿勢に行きついたそうですが、それを見ている我々も心つかまれますね。

ホラン千秋キャスター:
ゆっくりリラックスしているだけなのかと思っていましたが、どの瞬間も、競技の良い結果に結びつけるための努力だったんですね。油断を一切せず、オリンピックの舞台を目指していたからこその大きな笑顔だったんだなと思い、本当に嬉しくなりました。

■金メダル獲得も「まだまだ満足できない」

齋藤キャスター:
共に歩んできたシェケラックコーチは、北口選手を「最高の選手だ」と称しています。ずっと笑顔の北口選手でしたが、シェケラックコーチの顔を見たときは涙を流していました。

実は、こんなことがあったそうです。トレーニングについてのミーティングで、シェケラックコーチと北口選手の意見が衝突した際、最終的に北口選手が求める練習方法に変更したといいます。

北口選手はインタビューで「私のやり投があるって信じてくれた。この場に立つのも無理だと思うくらい辛かったけど、しっかり投げられてよかったなと思います」と話されています。

そして「選手村に入ってからずっと夢の中では70m投げていた。金メダルを獲ったら満足するかなと思っていたけど、まだまだ満足できない」と、今後の目標についても語られていました。

井上キャスター:
コーチも「まだ助走と腰の回転は甘い」と話されていたようなので、まだまだ伸びしろがあるということですね。“逆転の北口選手”といわれていましたが、完全な横綱相撲でした。

ホランキャスター:
最初に一番良い数字を出して、その記録を誰も破ることができないという圧勝の様子でしたし、この先も夢を目指して頑張る姿を応援したいです。

井上キャスター:
これでも「パリに入ってから調子が悪かった」と話されていましたから、まだまだ伸びていくのだろうと思います。

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