高知市出身でレスリング男子フリースタイル65kg級の清岡幸大郎選手(23)=三恵海運=が10日、パリ五輪で初戦を迎え、決勝進出を決めました。

1回戦はモルドバのマキシム・サクルタン選手に10対0と勝利。オリンピックデビューを白星で飾ると、2回戦もプエルトリコのセバスチャン・リベラ選手を8対6で下しました。

11日未明(日本時間)の準決勝ではアジア大会優勝のツルガ・ツムルオチル選手(モンゴル)と対戦。第1ピリオドで1点を先制されますが、第2ピリオドで逆転に成功すると得点を重ね、5対1で強敵を破りました。

準決勝後のインタビュー:
コーチがしっかり的確なアドバイス、外から見て自分がするべきことを教えてくれたので、それを後半は実行したことで勝ち切れたのかなと思います。(オリンピックは)お祭りですね。すごく楽しいです。(決勝に向けて)しっかり準備して、あとはやってきたことを出すだけ。ここからもう一度減量があるので、しっかりそこも調整をして、万全の状態であした決勝に臨みたいと思います。

清岡選手は2023年の全日本選手権で東京オリンピックの金メダリスト・乙黒拓斗選手ら強豪を破り優勝。4月のアジア予選でも優勝し、オリンピックへの切符を手にしました。

レスリングを始めたのは2004年。女子57kg級の桜井つぐみ選手と一緒に桜井選手の父・優史監督が立ち上げた高知レスリングクラブに1期生として入門しました。

一宮東小学校6年生で全国少年少女選抜レスリング選手権を制し、全国大会で初優勝。高知南中学3年生の時には国体レスリングFS50kg級で中学生として初めて決勝に進出しました。中学でインターハイチャンピオンを倒したり、高知南高校2年生の時には大学チャンピオンを破ったりと、これまでにも多くの大金星を上げてきた実績の持ち主です。

幼なじみで「一番のライバル」と公言する桜井つぐみ選手は一足早く金メダルを獲得。高知県勢92年ぶりとなる歴史的快挙を達成しています。日本での取材に「(桜井選手が)先に優勝を決めて僕にプレッシャーをかけてくれると思う。その力も使って最後に優勝という形を残せたら最高」と話していた清岡選手。有言実行に期待が高まります。

決勝は11日午後7時過ぎ(日本時間)の予定で、相手は2022年の世界王者、イランのラフマン・アモウザドハリリ選手です。

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