■第106回全国高校野球選手権記念大会 第3日 1回戦 金足農 4-6 西日本短大付(9日・甲子園球場)
西日本短大付(福岡)が金足農(秋田)に勝利し14年ぶりの夏の1勝を掴んだ。試合は1回裏に2番・井上蓮音(2年)の適時打で先制点を挙げた。5回裏には満塁の好機から6番・斎藤大将(2年)、8番・山下航輝(2年)の適時打などで4点を奪い突き放した。投げては先発・村上太一(3年)が9回表に連打を浴びるなど4失点の猛追も逃げ切り完投した。
3年ぶり7回目の出場となった西日本短大付。92年には夏の全国制覇を経験している。今夏、福岡大会では7試合中6試合が二桁安打、58得点と強打が光った。投げてはエース右腕・村上を中心に守り抜き福岡135チームの頂点に立った。
対する相手は18年に準優勝して以来、6年ぶり7回目の出場となった金足農。当時のエース吉田輝星(23、オリックス)の弟、吉田大輝(2年)が現エースとして先発マウンドに上がった。
その吉田に対し打線は1回裏、先頭・奥駿仁(2年)が左安打で出塁すると吉田の暴投の間に一気に三塁へ。チャンスを広げると2番・井上にレフトへの適時打が飛び出し先制点を挙げた。
先発マウンドに上がったエース・村上太一(3年)はストレートとスライダーを中心にバランスの良い投球で得点を許さず。前半5回までを早いテンポで抑えた。
5回裏には2番・井上が中安打、3番・古賀海凪(3年)、4番・髙峰駿輝(3年)が四球を選ぶなど無死満塁チャンスを迎えると5番・村上は右犠飛を放ち2点目を加えた。さらに6番・斎藤大将(2年)にレフトへの適時打、8番・山下航輝(2年)のライトへの適時打で5ー0。この回一挙4得点を奪いリードを広げた。
5点リードで8回裏、金足農の2番手・花田晴空(3年)に対しこの回先頭の1番・奥が四球で出塁、盗塁も決めると2番・井上が送りバントを決め1死三塁に。すると3番・古賀にライトへの適時打が飛び出し6点目を加えた。
6点のリードに変わり9回表もマウンドに村上が上がると無死走者無しから連打を浴び無死一、二塁とピンチを迎えた。途中出場の4番・中嶋悠斗(3年)にライトへの適時打、続く5番・相馬英典(3年)に左犠飛を放たれ2点を返された。さらに1死三塁から代打・菅原豪大(3年)の打球がサードの失策を誘い3点目、7番・武藤一斗(1年)にもセンターへの適時打を放たれ4点目を失った。しかし村上は粘りの投球で後続を抑え試合終了。勝利した西日本短大付が2回戦へ駒を進めた。
※写真は西日本短大付・村上太一投手
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