■パリオリンピック™ 陸上・男子110mハードル決勝(日本時間9日、スタッド・ド・フランス)

男子110mハードルの決勝が行われ、日本記録(13秒04)を持つ村竹ラシッド(22、JAL)は、初出場の五輪で13秒21をマークし堂々の5位入賞を果たした。

110mハードルで日本勢初のファイナリストとなった村竹。スタートして1台目のハードルに足をひっかけてしまうが、その後持ち直し、レースは混戦となった。50mを過ぎてから必死に追い込んだ村竹だったが、メダルには届かず、5位でフィニッシュした。

レース後、村竹は開口一番「ものすごく楽しかったです」と語り「朝早い時間に見てくださったみなさん、応援してくださったみなさん、ありがとうございました」と、応援への感謝も口にした。

「待ち望んでいた舞台だったので、この舞台で走れたことが楽しかったですし」と話したあと、言葉を詰まらせた村竹。「楽しさもあればメダルを取れなかった悔しさもあって」と正直な気持ちを吐露。それでも、飛び切りの笑顔で「こういう舞台を1回経験しただけでも、ものすごい経験値を得られたと思いますし、来年東京で世界陸上あるので、その時は必ずメダルを取りたいと思います」と力強く言い切った。

4日の予選を13秒22の全体2位で突破した村竹。8日の準決勝では、13秒26の組4着でフィニッシュもタイムで拾われ、この種目日本勢初の決勝進出を決めた。村竹と同じく日本記録を持っている、2大会連続出場の泉谷駿介(24、住友電工)は13秒32(+0.6m)の組3着、全体9位で準決勝敗退となった。

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