パリ五輪競泳男子平泳ぎ100m銀メダリストのイギリス代表アダム・ピーティ選手(29)が、今回のオリンピックで選手に十分な食事が提供されていないと英大衆紙サンの取材に不満をもらしている。
ピーティ選手(29)は今回の銀メダルを含めリオ・東京・パリの3大会で6つのメダルを獲得している平泳ぎのスペシャリストだが、選手村での生活、特に食べ物に「不意打ちを食らった」と話している。
パリ大会では当初、環境に配慮して地元の農産物やオーガニック製品に重点を置いたメニューにしていたが、選手からの苦情を受け、追加で大量の卵や肉を調達するなどしている。
しかしピーティ選手はサンの取材に「環境への配慮は選手にとって罰みたいなもの。僕は肉が食べたいし、競技で活躍するにも肉が必要。家でも肉を食べていたのに、なぜ強制されるのか」と不満をもらす。
「僕は魚も好きなんだけれど、その魚料理にはよく虫がいるんだ。選手村の食事の量は、アスリートが活躍できるレベルに達していない」
「東京は、食べ物が素晴らしかった、リオも素晴らしかった。しかし、今回はタンパク質の選択肢が少ないし、長い行列ができているのに、列を整理するシステムもないので食事にありつくのに30分はかかる」
「こうした苦情は運営の改善にもつながると思うので、イギリス代表チームに詳細にフィードバックするつもりだ。でも観客に関しては間違いなく最高の大会だった。まあ完璧な大会などないのかもね」
パリ大会の広報担当者はサンの取材に5日、こうした選手からのフィードバックを「非常に真剣に」受け止めており、大会が始まって以来「もっとスムーズにサービスが行われるように」食材や人員についても多くの改善を加えているとしている。
記事の公開後、組織委員会はピーティ選手からの「特定の申し立てを確認できる情報はない」としていて、またイギリスチームも食べ物に虫が入っていたという報告を受けたスタッフはいないという。
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